国道16号線一周(横浜駅〜八王子〜さいたま〜柏〜千葉みなと駅)



当ツーレポでは過去に「一周シリーズ」として富士山一周霞ヶ浦一周を走った。
今回はその第三弾として国道16号線を走ることにした。
(結論を先に書くと、大量の排気ガスを吸うだけで、百害あって一利なしなので、
このコースを走行するのはお勧めできない。)

国道16号線はここによると 横浜〜八王子〜さいたま〜千葉〜富津〜(東京湾)〜横須賀〜横浜
の経路で環状になっており、全長は253.2kmだそうだ。
今回はそのうち横浜〜千葉を走ることにした(ここの情報、および走行時に見かけた案内標識によると約170km)。

3年ほど前、3速のママチャリで環七を一周(家⇔環七間は自走)した事がある。
環七は鉄道や川を越える部分で何箇所か高架になっていて自転車の通れない部分があり、
迂回路を探したり歩道橋を越えるのに時間がかかり、半日以上かけて走った記憶がある。

上記地図で比較すると分かるように、国道16号は環七よりはるかに長い。
そこで日が長い6月中旬に決行することにした。
また走行時間に余裕がないので、写真撮影は必要最小限にとどめることにした
(通常は300枚位撮影するが、今回は60枚)。
目標時間を、横浜を朝6時、八王子9時、さいたま12時、柏15時、千葉18時とし、
これより著しく遅れるようなら完走は無理なので途中で断念することにした。
(実際の到着時間は横浜を朝5時半、八王子9時、さいたま13時、柏16時、千葉19時半だった)。

東京駅4時42分発の京浜東北線の始発で横浜駅まで輪行し、5時半頃出発。
少し走ると国道16号線に入る。
車道は車が飛ばしており、また大型車両も多く通過して危険なので、
全線とも歩道を走ることにする。

16号線のうち横浜市の部分は多摩丘陵の間を走るため、ややアップダウンがあり、
車道も片側1車線になっている箇所がある。
また、この部分は他の部分と比べて以下のように歩道が走りににくく、走行には神経を使った。
- 道と歩道の間の段差が大きく、段差を越えるときに前カゴに入れた地図やカメラが飛び出す危険がある。
- 歩道を横切って出入りする車の通過用部分の高低が大きいため、走行するとかなり上下する。
- 自転車が1台通過するのがやっとの狭い部分がある。
- 周囲に人家が多いせいか、または走行した時間帯のせいか、人や自転車が結構多い。

瀬谷区、大和間で標識を見ると、国道16号でなく県道56号になっていたので道を間違えたかと思ったが、
地図で調べたところ、この区間の16号は(自転車が通れない?)バイパスになっているので、
県道56号を走るのが正しいことが判明した。

大和、相模原間の歩道は広く、また高低も少ないので走りやすかった。
相模原市の橋本の五差路で歩道がなくなったので焦ったが、この交差点では地下道をくぐっていた。
橋本、八王子間は多摩丘陵を越えるが、ちょっとした峠越えレベルのピークが3回あった。

八王子には何とか予定の9時に到着。
八王子、多摩川間で、再び上りのピークが2回あった(1つは稲荷坂)。
多摩川を過ぎ、青梅線の陸橋を越える。
日の長い季節のせいか、9時過ぎでもすでに暑くなってきた。
陸橋を越える部分は傾斜が緩いとはいえ、結構辛い。

福生(ふっさ)市では米軍横田基地沿いを走る。
建物がいつまでも続くので地図で調べると、横田基地の敷地は長方形で、16号はその長辺に沿っている。
建物の部分だけでも3km位あり、そこからさらに飛行場の滑走路部分が1kmほど続く。
また道沿いには、米軍流出品を販売する店や、米軍相手と思われる英語の看板の店が並んでいる。
なお、横田基地の先で県道166号と分岐する部分が分かりにくい。

ここから先、狭山丘陵の西側を通過するので起伏が多いかと思ったが、
入間から狭山にかけて2箇所ほどピークがある以外は起伏は少なかった。
一部、車道が狭く歩道のない部分があった。

この先、川越、さいたま市間では、高速道路や鉄道と交差する部分で、
歩道が途切れている箇所があり、走行に苦労した。
例えば以下の左図のように、高速道路に入る道のところで歩道(赤線)が途切れている。
また右図のように、鉄道を高架で越える部分では、点線のところで自転車を押して階段を上下する必要がある。
中には、自転車を押す部分がついていない(つまり担ぐしかない)階段もあった。、


川越から先は逆風となった。
この付近は周囲が田畑で周囲に遮るものがないので、風が強く走行に苦労した。

さいたま市には予定より1時間遅れて1時に到着。ここで全走行距離の約半分だ。
強い日差しと逆風の中を黙々と走る。
風が強いため比較的涼しいのが救いとも言えるが、本当は追い風の方が良い。

実は、今日走る区間が本当に170kmなのか確信がなかったが、
春日部付近で初めて千葉までの距離(68km)が書かれた標識を見つけ、
また別の標識で、横浜(高島町)からこの地点までの走行距離が約110kmだったので、
正しいということが分かった。

相変わらず鉄道を越えたり川を越える箇所では、歩道橋を押して登ったり、
緩い坂を自転車のまま登ったりするので、疲労が蓄積される。

春日部付近で尻が痛くなってきたため、立ちこぎしたり、尻の位置をずらしたりする。
また交差点で止まったときは(尻を休めるため?)極力自転車から降りるようにした。

さらに、長時間ハンドルを握っているため、ハンドルに当たる手の下の部分が痛くなってきた。
ハンドルにはバーエンドがついていないので、バーの持ち方を少し変えたり、
交差点で止まったときや休憩中にマッサージしたりしたが、痛みはずっと続いた。

水は熱中症?にならないようにこまめに補給した。
しかしコンビニで冷たいミネラルウォーターを購入しても、
30分ほどで温度30℃位の湯に変わってしまう。

神奈川県、東京都、埼玉県を通過し、江戸川を越えて最後の千葉県に入る。
千葉県の16号線の歩道はよく整備されていて走りやすい。
また鉄道や高速道路と交差する部分で歩道が途切れることは一度もなく、
歩道橋になっている箇所も少なかった。

野田までは平坦だが、その先は北総台地に入り、緩い上りと下りが何度も交互に現れる。
柏に16時に到着し、ようやく3/4を走破した。

相変わらず逆風で風が強い。
ただし周囲が丘なので、川沿いのサイクリングロードのようにずっと同じ方向に強風が吹くわけではなく、
風は多少和らいでいて、また方向がよく変わる。
逆風の他に、相変わらず尻と手の痛みがあるため、上り坂では時速8km位しかスピードが出ない。
ふと、手袋をすれば手の痛みは緩和するかもしれないと思い、
手袋をはめたところ、やや痛みが低下したようだ。

この時期は日が長いとは言っても19時を過ぎるとさすがに薄暗くなる。
ときおり前方から無灯火の自転車が来るのでライトを点滅させる。
夜19時半頃にようやく千葉に到着。

到着後にラーメン屋に入って調べると、腕の裏側や足にかなり塩が析出していた。
また、今日も腕に日焼け止めを塗ったが、
排気ガスと思われる黒いものが、日焼け止めと混ざって腕の一部に付着していた。

千葉みなと駅から京葉線で輪行し、帰宅した。

今回はほぼ全線、車道の左側の歩道を走ったが、
上記に本文中に書いた以外にいくつか気が付いたことを挙げると

-ガラスの破片が落ちている箇所が数箇所あった。
-信号その他で何度もスタートとストップを繰り返すので、サイクリングロードを走行するよりもエネルギーを使う。
-歩道を横切る道から車が不意に飛び出したり、道沿いの家から人が不意に飛び出すこともあるので、
 走行には十分注意すること。
-店舗の駐車場などから車道に出ようとしている車が歩道をふさいでいることがある。
 こちらを見つけて少し後に下がる車も3割位あるが、残りの車はそのままふさいでいるので、
 車の後ろを回り込む必要がある。
-歩道を反対方向に走ってくる自転車があるので注意が必要である。

朝5時半頃横浜駅を出発。
国道16号線に入る。
東海道新幹線(保土ヶ谷区)。
このあたりの16号線は片側1車線。
横浜(高島町)からの累積距離を示す標識がときどき立っている。
ゴールの千葉は約170km地点。
東名高速道路(横浜市瀬谷区)。
この先歩道がとぎれるので
歩道橋を上がらなければならない。
標識(左側)を見るといつの間にか
県道56号になっていたので焦ったが、
この道で正しかった。
相模原から多摩丘陵を越える。
ここで一曲(←音が出ます。)
中央本線(八王子市)。
特急あずさか?
中央自動車道(八王子市)。
拝島橋(昭島市)からの多摩川(このとき走った)。
拝島駅付近の陸橋にて。
左に曲がるのが武蔵五日市に至る五日市線。
中央が奥多摩に至る青梅線。
右に曲がるのが高崎に至る八高線。
米軍横田基地沿いには米軍関係の店が多い。
これは魚雷か?
広大な横田基地(滑走路部分)。
関越自動車道(川越市)。
新上江橋(川越市)からの入間川(このとき走った)。
この右側に、下の写真の荒川が並行して流れており、。
写真の少し手前で合流する。。
同じく新上江橋(川越市)からの荒川(このとき走った)。
新上江橋を渡った先は高架となるので、
高架下の右側の道を走る。
写真遠方を左右に通っているJR高崎線を越える所が
高架になっていて、ご覧の通り自転車を押せない歩道橋しかない。
自転車を担いでこの高さを登るのはしんどいので
登るのはあきらめた。

線路の近くに踏み切りがなかったので、
線路伝いに右へ900m位進み、
高崎線宮原駅の先で踏み切りを越え、また戻ってきた。
しかしその後、国道17号線の歩道橋(この写真と同じく
自転車を押せないタイプ)を自転車担いで渡ることになってしまった。

後で地図を見たら、ここは左へ行って
踏み切りを渡るのが正解のようだ。
東北・上越新幹線(さいたま市)。
自転車を押して登る歩道橋はまだましだが、
このように結構高さがあると、
昼の一番暑いときには結構こたえる。
東北自動車道(岩槻市)
岩槻大橋(岩槻市)からの元荒川(このとき上流を走った)。
このあたりでは現在の荒川より広いようだ。
株式を上場した390円ラーメンの幸楽苑
今日走ったコース沿いに10店舗位あった。
春日部市付近で初めて
千葉までの距離が表示された看板を目撃した。

             ミミ彡ミミミ彡彡ミミミミ
            ,,彡彡彡ミミミ彡彡彡彡彡彡
            ミミ彡彡""""""""ヾ彡彡彡
            ミミ彡         ミミ彡彡
            ミミ彡 _    _   ミミミ彡
            ミミ彡 '´ ̄ヽ  '´ ̄`,|ミミ彡
            ミミ彡 ヽ ̄' 〈ヽ ̄ . |ミミ彡
             彡|     |       |ミ彡
             彡|   ´-し`)  /|ミ|ミ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
              ゞ|     、,!     |ソ  <  感動した! 
               ヽ '´ ̄ ̄ ̄`ノ /     \______
                ,.|\、    ' /|、
             ̄ ̄| `\.`──'´/ | ̄ ̄`
                \ ~\,,/~  /
                 \/▽\/
江戸時代初期まで利根川の本流だった
大落古利根川(春日部市)。
金野井大橋からの江戸川(このとき走った)。
(左が埼玉県庄和町、右が千葉県野田市)。
千葉県内の国道16号の歩道はよく整備されている。
柏大橋(柏市)からの利根運河(このとき走った)。
常磐自動車道(柏市)。
建設中のつくばエクスプレス(柏市)。
常磐線(柏市)。
柏市〜八千代市にかけてはこのような地形が多い。
国道16号は谷の部分に盛り土をし、
丘の部分を削って高低差を少なくしている。
↑の結果、このような緩い坂が何度も現れる。
八千代橋(八千代市)からの新川(花見川)(このとき走った)。
この先で印旛沼となる。
後12kmで千葉。
上は東関東自動車道。下は国道16号。
夕焼けが見えた。
ここで一曲(←音が出ます。)
京葉線千葉みなと駅から輪行。

次のレポートへ ツーリングの記録へ  ホームへ 自転車紹介へ プロフィールへ リンクへ