土浦〜霞ヶ浦一周(反時計回り)〜土浦(走行距離135km)


ここから転載。

左の枠で囲んだ部分の拡大(ここから転載)。

そろそろ夏本番を迎えるので峠越えは辛い、ということで平地を走る事にした。
ツーリング記録の地図を見ても分かるように、
BD-3を購入してから峠が多い関東西部を走る事が多く、東部の走行記録が少ない。
そこで東部の勢力を拡大するため、今回は霞ヶ浦を一周することにした。

実は昨年3月頃、5速のbromptonで霞ヶ浦一周にチャレンジしたが、
強い逆風をモロに受けたため、途中の霞ヶ浦大橋をショートカットして不完全に一周した。
そのリベンジとして、日の長い今の時期、完全一周を狙うことにした。

余談だが、前回走ったとき、
「風が強ければ強いほど、全走行時間のうち向かい風の時間の割合が高い。」
という定理?を発見した。
証明はきわめて簡単だ。ある直線区間を往復し、往路が追い風、復路が向かい風だとしよう。
風が強ければ強いほど、往路の走行時間は短く、復路の走行時間は長くなる。
従って全走行時間のうち、向かい風の時間の割合が高くなる。(証明終)

以下、6つの区間に分けて記述する。

●土浦〜古渡橋
土浦まで輪行し、まず霞ヶ浦総合公園から今日一周することになる霞ヶ浦を眺める。
天気は曇天。数日前までの梅雨や台風の影響か、湖水は土色に濁っている。
地図でお分かりのように、霞ヶ浦は細長い形をしているので、対岸ははっきり見える。
しかし周囲は平野と低い丘陵のみで高さがないので、撮影しても対岸のメリハリがはっきりしない。

戦前、予科練が置かれていたという自衛隊の武器学校を過ぎると、湖面沿いの道が始まる。
この区間のここから先は、舗装率ほぼゼロでダートが続く。
たまに思い出したように、50m位舗装されている部分がある。予算の余りで舗装したのだろうか。

ところどころ車が止まっていて、釣り糸をたれている人がいる。
また、小規模な港や船溜りが所々にあり、そこにはほぼ必ず太公望の姿がある。
船溜りは湖全体で50ヶ所位あったと思う。

湖の周辺は田んぼとレンコン畑、集落、その向こうに低い丘陵が続く。
と、前方から(つながれていない)二匹の犬と軽トラックが現れた。
軽トラックで綱をつけずに散歩させているのだ。
以前も何度か同じようなパターンに遭遇した事があるのでさほど驚かない。
立ち止まってそ知らぬ顔をしていると、犬と軽トラは何事もなかったかのように通り過ぎた(^。^);。

国立環境研究所の付近で道は湖面から離れる。
この付近にはボートが沢山停泊している。
誰かにいたずらされたらしく、体全体が3色の縞模様になった犬を見かけた。

環境研究所付近に海軍鹿島航空隊の記念碑と、当時のものと思われる施設跡があった。
さらにその近く(環境研究所の敷地内か?)に、古びた廃墟のような建物があった。
上記HPによれば、その建物は東京医科歯科大の霞ヶ浦分院跡、元は鹿島航空隊の司令部だったらしい。

●新古渡橋〜北利根橋
古渡橋は老朽化で工事中で通行禁止のため、新古渡橋を渡る。
ここから先、湖岸沿いの道が地図でとぎれとぎれになっていたので湖岸を走るのはやめ、
少し内陸の舗装路を5kmほど走った後、再び湖岸沿いのダートを走り始める。

自転車を置いて船溜りの写真を撮り戻ってみると、
(飼い主が近くにいない)白い犬が自転車付近をうろうろしており、やがて自転車に近づいた(写真参照)。
しかし人間には関心がないらしく、少しして姿を消した(^。^);。

新利根川が霞ヶ浦に注ぐ河口に、妙岐の鼻と呼ばれる広大な湿地帯があった。

この区間は和田岬付近で舗装されている部分があったが、全体では舗装率は2割程度か。

●北利根橋〜ふれあいランド
それまでずっとほぼ等間隔で見えていた対岸が次第に近づき、北利根橋でこちら側と一体化する。
そしてここから進行方向は反転する。
今までの区間は大半がダートだったが、この区間は埋立地(橋門という地名)を除いて
全て舗装されており、舗装率95%以上と快適だった。

途中、(つながれていない)大型犬を訓練?している人が前方に出現した。
すると犬が突然その人から離れたので、その人が追いかけ、筆者に止まるように指示した。
犬と目を合わさないようにじっとしていたので、事態がどうなっているか分からない。
少ししてから自転車で走り出そうとすると、その人はまだ犬を捕まえていないらしく、
「動かないで、危ないから!」と指示され、さらに1、2分その場で凍り付いていた(>_<)。

湖の沖合いに建物が見えてきて(写真参照)、最初は何かと思ったが、
後で聞いたらどうも養殖の施設らしい。

また対岸付近に観光帆曳船が2隻、白い帆を一杯に広げて進んでおり、
写真を撮影したが、遠すぎて小さくしか写らなかった。

●ふれあいランド〜愛郷橋
遠方からずっとふれあいランドの展望台(虹の塔)が見えており、
それを目標に走行して来たがようやく到着し、展望台に登る。
霞ヶ浦全体は大きすぎて遠方は見えないが、霞ヶ浦大橋や田園地帯などなかなかの風景だ。

観光帆曳船は夏の間の期間限定で、休日に霞ヶ浦の数ヶ所から発着するらしい。
ふれあいランドからも発着するようなので聞いてみると、次の出航は40分後だった。
せめて停泊している姿でもいいから撮影したかったが、帆をたたんでいて撮影できなかった。
ここから先は前回走らなかった区間で、あとどの位時間がかかるか予測できないので、
苦渋の選択の末、観光帆曳船の撮影はあきらめ、先を急ぐことにした。

この区間はほぼ全て舗装されており快適だった。
車は少なく、サイクリストは一人も見かけなかった(1つ前の区間も同じ)。

●愛郷橋〜霞ヶ浦大橋
ようやく霞ヶ浦の最北端の愛郷橋に到着。ここから先、恋瀬川サイクリングロードが延びている。
ここで再び進行方向が反転する。
この区間は霞ヶ浦大橋に近づくにつれて未舗装部分が多くなり、全体では舗装率5割程度か。

前方に、(綱は持っているがつながれていない)犬と2人の子供発見。犬はこちらを見ている。
ダートでガタゴト音を立てて進む自転車に犬が興味を示さないはずないと思ったが、進むしかない。
そしらぬ顔で通り過ぎたところ、犬が追いかけてきたらしく、子供が犬の名を叫んだので、
ダートを必死でスパートした。
過去の経験ではしつこく追いかけてきそうな犬だったが、途中で追いかけるのをあきらめたようだ(^。^);。

●霞ヶ浦大橋〜土浦
ふれあいランドから霞ヶ浦大橋を渡った対岸にようやく到着。土浦まであと一息だ。

この区間は舗装、未舗装が何度も交互に現れるが、未舗装部分の長さが長く、舗装率2割程度か。
途中、道の脇にサイクリングロードを建設している個所があったが(長さ1km程度完成)、
車の通行量が少ないので、ちゃんとしたサイクリングロードを作るよりも、
湖岸の未舗装部分を舗装し、歩道の区切りラインを1本入れるだけでよいと思う。

砂埃をたてて軽トラックが追い越していったと思ったら、荷台からいきなり犬が飛び出て吠え出した。
綱がついていたので助かったが、心の準備なしにいきなり犬が吠えるとびっくりする。
ツーリングのとき、地図を見ようと家の前に止まると、
突然犬が吠えかかってくることが何度もあったので、家の前には止まらないようにしている。

さらに進むと今度は2匹の犬が前方に待ち構えていた。
しかし迂回するには遠すぎるので、進むしかない。
するとちょうど後ろから砂埃をたてて車が来たので、
車+砂埃といっしょに走れば犬をかく乱できるだろうと、車(ダートなので低速)のすぐ後ろを走り、
無事犬の横を通過できた(しかし埃まみれになった)。

土浦に近づくにつれ、周囲はハス(レンコン)畑が増えてきた。
またまた犬が一匹現れたが、この犬はあまり元気がなく、吠えずに去っていった。
もしかすると最後に現れた3匹は野良犬かもしれない。
いずれにしても今日は犬づくしの日であった(>_<)。

霞ヶ浦一周完走、走行距離135km、ダートは7〜8割であった。

さて、冒頭で触れた風についてだが、風向きが一定だとすると、
霞ヶ浦のような周回コースでは逆風になる部分が半分近く現れるのが普通だ。
ところが面白いことに、今回は上記地図に示したように東北東の風(やや強い程度)だったため、
完全に逆風になった部分はごくわずかで、大部分は横風だったのでさほど影響はなかった。

土浦から輪行し帰宅。

霞ヶ浦総合公園の風車
風車から霞ヶ浦の眺望。
肉眼では対岸がよく見えるが、写真でははっきりしない。
公園内の水生植物園ではハスの花が咲いていた。
太平洋戦争中に予科練があった、自衛隊武器学校の裏門。
霞ヶ浦、特に土浦周辺にはレンコン畑が多い。
ほぼダートの道。左に霞ヶ浦が見える。
たまに50m位、なぜかこのように舗装されている。
ダートが続くため、サスペンションが激しく振動する。
防衛庁技術研究所の実験施設。
一番左の建物は鉄骨のみ。
霞ヶ浦を背にした水神宮。
外資系半導体メーカーの日本テキサスインスツルメンツ。
展望台からの眺望。
上記写真の右側には田んぼが続く。
船溜りにはほぼ必ず釣り人の姿がある。
川に遭遇したので、
向こうの霞ヶ浦から最初の橋までさかのぼり、
橋を渡って再び湖岸に出なければならない。
(つまりコの字型に走ることになる。)
旧海軍鹿島航空隊の記念碑と施設跡。
東京医科歯科大分院跡。
元々は鹿島航空隊司令部だったらしい。
スズメよけ?
妙に立体的な表示だが、
惜しむらくは、意味が分からない(^^;)。
をいをい、あっちへ行ってくれ〜(>_<)。
風向きのせいか、場所によって波が荒いところと
静かなところがある。
釣り竿の主は車の中で寝ている。
妙岐の鼻と呼ばれる湿地帯。
向こうに小さく見えるのは観察小屋。
牛発見!
北利根橋付近でようやく対岸と接する。
人工の砂浜で植物を育てるようだ。
消波用の堤防がいたる所に設置されていた。
天王崎公園では夏祭りが行なわれていた。
水上スクーター?の大会か?
凧揚げをしている人もいた。
この一帯は干拓地。
沖合いに建つ家!と思いきや、
養殖用の施設らしい。
2隻の白い船が観光帆曳船。
近くで撮影するチャンスはなかった。
このあたりはずっと舗装されている。
ふれあいランドの虹の塔
虹の塔から、今走ってきた方向の眺望。
水平線のさらに右が土浦。
霞ヶ浦大橋の眺め。
これからこの部分をぐるっと回る。
周囲は田んぼが多い。
筑波山が見えてきた。
霞ヶ浦の最北、愛郷橋付近。
恋瀬川のサイクリングロード
筑波山を背景に田んぼが広がる。
陸から歩いて行ける養殖場もある。
ペダルよ、あれが土浦の灯だ!

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