土浦〜不動峠〜風返峠〜湯袋峠〜上曽峠〜西光院〜一本杉峠〜羽黒
参考資料:なし



最近峠と名のつく所を走っていないので、久しぶりに峠越えに行くことにした。

土浦まで輪行。
土浦はツーリングで何度か来たが、いつも通り過ぎるだけだった。
今回も通過するつもりが、道沿いに由緒ありそうな建物を発見したので、
少し付近を走ったところ、川越にあったような土蔵造りの建物など、
古い建物をいくつか発見した。
後で調べた所、このあたりは中城通りと呼ばれ、旧水戸街道の宿場町だったらしい。

地図を見ると少し先に土浦城跡があるのを発見したので立ち寄る。
うかつにも、土浦に城跡があるのを今まで知らなかった。
土浦城址に関してはここここが詳しい。

土浦から、以前走ったつくばりんりんロードを走る。
このサイクリングロード(以後CRと省略)は元の筑波鉄道の跡に作られていて、横切る道が多い。
大半は車が通らないが、一部車が通過して危険な道があるので注意が必要だ。

周囲は見渡す限りの田園地帯。
走るにつれて次第に筑波山(の手前の山)が近づいてくる。

途中に小田城跡という城跡(ここここが詳しい)がある。
以前走っていた筑波鉄道は小田城跡を横切っていた(下の写真参照)。
ところが前回りんりんロードを走ったとき、CRはこの地点で途切れていた。
その後、途切れていた部分は、小田城の本丸跡を迂回して繋がったようだ
しかしここによると、迂回して作られたCRの下にも城跡の遺構が埋まっているらしい。

CRから離れ、筑波山方面に向かう。
大池という池の付近から不動峠へ向かう道が始まる。
この道を走るのは今回で3回目だが、車も少なく静かな道だ。
ときどき眺望が開け、次第に高度が増していくことが分かる。

不動峠から有料道路の表筑波スカイライン(自転車は30円)を通り、風返峠へ向かう。
道はアップダウンの繰り返しだが、勾配はそれほどきつくはない。
午前9時頃なので車は少ないが、たまにすごいスピードで疾走する車がある。

風返峠で「表筑波」スカイラインは終了する。
ここには「筑波」スカイラインの料金所があり、
この道の終点に筑波山頂に向かうロープウェイ発着所があるが、
残念ながら自転車・歩行者は通行止めだ。
なお、以前のツーレポでも書いたが、別の場所にあるケーブルカーの発着所には
自転車でも行ける(ただし道が狭く、交通量が多くて危険)。

風返峠から湯袋峠に向かう一般道の最初の2,3kmで
何台かの暴走バイクがすごい爆音を立ててピストン走行を繰り返していた。
今回暴走バイクはこの地点にしかいなかったが、
ここの他に、Uーンしたタイヤ跡が無数についている場所が数箇所あった。

やがて湯袋峠に到着。
ここで峠の構造を説明する。通常峠越えは、図1の黄色い線に示すように、
ふもとから登り反対側に降りるので、峠が一番高い地点となる。
ところが今回のコースは峠と峠を結ぶ尾根伝いを走るので、
図1の赤い線に示すように、1つの峠から(基本的に)登って下ると次の峠に至る。
つまり峠は一番低い地点となる。そして峠でふもとからの黄色い道と交差する。
ちなみにこのツーレポで行った奥武蔵グリーンラインも同じような道だった。
なお、今回のコースは山の中なので、自販機や売店はほぼゼロである。
図1

湯袋峠から上曽(うわそ)峠へ向かう道は四輪車も通行止めの狭い林道だ。
枯葉が若干堆積しているが、走れないほどではない。
小川のせせらぎの音以外何も聞こえず、少々不気味だ。
上述のように、前半が登りで後半が下りとなり、上曽峠に到着。

ここから少しコースをはずれ、関東の清水寺と呼ばれる西光院に立ち寄る。
規模は小さいが、断崖の上に建っていて、高所恐怖症だと少々怖い。
近くに東筑波ユートピアという動物園のような施設があった。

上曽峠に戻り、再び尾根伝いの道を一本杉峠へ向かって走る。
ここから先は四輪車も通行できるやや広い道だが、車の通行量は少ない。
通常は下界が見えないが、ときどき眺望のよい場所がある。

最初のうち10%程度と思われる激坂が続く。
やがてきのこ山と呼ばれる地点に到達するが、どこが山かはっきりしなかった。
ハングライダーの発射台のようなものがいくつかあった。
ハングライダーで下界に降りた人は、着地してから発射台までどうやって戻ってくるのだろうか、
また道のない山中とか木の上などに着地した場合はどうするのかとふと疑問に思った。

きのこ山からはいったん下り、その後アップダウンを繰り返して一本杉峠に到着。
ここから先、再び激坂が続き、加波山山頂の200m位下を通過する。

その後、下り基調でときおり登り返しがある。
風景が単調なのと昨夜睡眠時間が少なかったせいもあり、
走っている(下りなのでペダルはこがない)うちに睡魔に襲われ、
何度かバランスを崩して倒れそうになった。

20分ほどしてようやく下界の最初の田んぼに到達。
その後も注意力緩慢で地図のコースを間違えたりしたが、
ようやく水戸線の羽黒駅に到着し、小山経由で輪行した。

土浦にて。
前回行った川越を思わせる土蔵造りの建物。
レトロな建物。
レンガ造りの建物。
レトロな店。
土浦城址。
同上。
同上。太鼓門と呼ぶらしい。
CR脇のハス畑。
次第に筑波山が近づいてくる。

昔の小田城の地図。
黄色い線は廃線になった筑波鉄道。

現在の航空写真。中央の四角い部分以外は
民家や田畑になっている。
CRは本丸跡を黄色い線のように迂回している。

(上記写真の最初のカーブ地点)
前方は城跡発掘中の旧筑波鉄道跡。
(遠方のカーブは上記航空写真の2つ目のカーブ)
右に行くと本丸跡がある。
本丸跡。
筑波鉄道の駅の跡。
CRを離れ、筑波山に向かう。
桜の名所、大池。
不動峠へ向かう道。
ときどき眺望が開ける。
不動峠。
右は10%の坂、左は休憩所。
他のサイクリストが到着。
向こうの橋桁は表筑波スカイライン。
不動峠休憩所からの展望。
今日は霞んでいて眺めは今ひとつ。
自転車30円の表筑波スカイライン。
筑波山。
左の建物付近には筑波神社やケーブルカー発着所がある。
風返峠付近。
「表筑波」スカイラインはここで終了する。
前方は「筑波」スカイラインの料金所。
左上のロープウェイ発着所までさほど距離はないが、
自転車(歩行者も)はなぜか通行禁止。
風返峠から湯袋峠へ向かう道で、
暴走ライダーたちが大爆音を立ててピストン走行していた。
オートレース場と勘違いしているとしか言いようがない。
何の変哲もない湯袋峠。
湯袋峠の向こう側の路面には

のような滑り止めパターンが延々と続く。
湯袋峠→上曽峠間は四輪通行止めの細い道。
妙な具合に絡まっている木のツル。
落ち葉が多く寂しい道。
これまた何の変哲もない上曽峠。
ちょいと危ないのでは
西光院へ向かう途中、眺望が開ける。
遠方に妙な形の山が見えた。
(光学ズーム3倍xデジタルズーム2倍で撮影)
東筑波ユートピア
崖っぷちに建つ西行院。
右下はご覧の通り。
眺望はいいが手すりが低い。
木でできた高さ6mの観音像。
再び上曽峠に戻り、一本杉峠に向かう。
ここから先は写真のような道で、車はほとんど通らない。
ハングライダー発射台。
ここで一曲(←音が出ます。)
上の写真の先の部分。
尾根の上もハングライダー発射台。
道路の下に車が転落している。
シンザカヤさんが撮影した2ヵ月後の同じ地点の写真。
車が二台になっている。
写真の提供どうも有難うございました。
事故ではなく、どうも不法投棄のようだ。
しかしこんな所へ捨てるとは。
適当な風が吹くのを待っている。
離陸!
飛んでいってしまった。
ここで一曲(←音が出ます。)
一本杉峠。赤と黄色の意味は図1参照。
赤は今回下ってきた尾根道で、右は再び登りとなる。
黄色はふもとから登って来た道で、反対方向に下る。
「自由な偕」と称するオブジェ。
後方は加波山山頂。
加波山には巨石が多い。
なかなかの迫力の坑道掘採石場。
下山中、睡魔に襲われた。
ようやく下界の最初の田んぼに到着。
ふもとは近い。
この100m位の茂みの下には、
このように数十台の廃車が隠れていた。
夕方の加波山。
オマケ。
東京駅八重洲口でレーシングカーが展示されていた。
同上。

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