茅野駅〜日向木場展望台〜麦草峠〜松原湖〜松原湖駅
参考資料:なし


3ヶ月ほど前の峠越えの登りで、一番軽いギアでゆっくり走っていたときのこと、
後ろから抜いていったMTBとペダルの軽さを比較したところ、
どうも、こちらがペダルを1回転する間にMTBは1.5回転位しているように見えた。

そこで先日、購入店のオオヤマさんに相談し、ギアを軽くしてもらった。
(BD-3購入時に、純正のものより軽くしており、今回はさらに軽くした。)
以下に、軽くする前と後の、一番軽いギアでのペダル1回転で進む距離を示す。
これに伴いギアの重い方も当然軽くなったが、筆者はそれほどスピードを出さないので許容範囲内だ。
なお、筆者のBD-3は内装3段、外装7段なので、フロントチェーンリングは1枚である。

                                     歯数   
   自転車         前  後   ペダル1回転で進む距離
筆者のBD-3(純正)      56t  28t   204cm
   同上  (前回まで) 50t  28t   182cm  
   同上  (今回から) 39t  28t   142cm
普通のマウンテンバイク  22t 32t   140cm

さて、今回は軽くなったギアの威力を試そうと、
国内の国道にある峠で標高2位(2127m)の麦草峠を越えることにした。
ちなみに1位は志賀高原の渋峠(2172m)だそうだ。
なお、折りたたみで麦草峠を越えたツーレポは、Webで探すとたくさんある(ここここここここ)。

麦草峠越えは、新宿を朝7時発のスーパーあずさ1号で行くのが定石だが、
時刻表を調べたところ、夏休み中のせいか、
あずさ71号という臨時特急(新宿6時半発)があることが分かったので、それで行くことにした。

中央線の茅野(ちの)で下車。
市街地を走った後、国道299号に入る。
道沿いにはコンビニが何軒かある。
7kmほど行った所のセブンイレブン(道の右側)が最後のコンビニのようだ。

やがて周囲は田園地帯となり、これから行く麦草峠のある八ヶ岳連峰が見渡せるようになる。
八ヶ岳連峰の上には雲がかかっており、天気が心配だ。
ややきつい登りが続くが、ギアを軽くしたおかげで軽い方から3,4番目のギアを使う。

糸萱(いとかや)大橋を渡ったあたりから勾配が急になり、ついに一番軽いギアにする。
やがて別荘地帯に入る。
別荘は道から離れているらしく、たまに樹木の奥に見える程度だ。

筆者の感覚だと、勾配がきつくなるにつれ、以下の(1)→(5)のようになるが、
ギアを軽くする前に例えば(4)だったのが、ギアを軽くした後は(3)になるというように、
1ランクずつ楽になったという感じだ。

(1) 軽い方から2,3段目あたりのギアを使用。
(2) 一番軽いギアで普通の速度で走る。呼吸は乱れない。
(3) 一番軽いギアで最低速度で走る。呼吸は乱れない。
(4) 一番軽いギアで最低速度で走る。足を踏ん張る必要があり、呼吸が乱れる。
(5) 自転車で登るのはあきらめる(>_<)。

今年あまり峠越えをしていないせいか、
別荘地帯に入ってからの勾配は結構きつく、大半は一番軽いギアを使った。
ギアが以前のままだったら大変だった。
ただし、上記(4)の状態はヘアピンカーブの内側を通るとき位で、さほどなかった。

横谷峡入り口付近に食事ができると思われる店が数軒ある。
自動販売機もあったので、すでに消費したペットボトルを捨て、新しいものを補給する。

天候は晴れたり曇ったりで、多少風も吹いていたので、真夏にしては走りやすかったと思う。

後方から、食器が触れ合いガチャガチャする音がしたかと思うと、
テントなど重装備の荷物を積載したMTBが抜いていった。

MTBとペダルの回転数を合わせ、進行距離を比較すると、確かにほぼ同じ位になっている。
しかしあれだけの荷物を積んでも抜いていくということは、
これはもう単純に心肺機能の差ということになる。
その後さらに、キャンプ用品を積んだ自転車2台に抜かれた(^^;)。

別荘地帯を過ぎると勾配はやや緩くなった。
やがて冬期閉鎖用ゲートに到着。

高度が上がるにつれ、次第に疲れやすくなってきた。
地図上の道路の曲がり具合から、現在地図上のどの地点にいるのかが分かるようになったので、
次はこのカーブを過ぎた所まで走って休もうなどと走る前に目標を決め、
数百m走ったら小休止を入れながら、少しずつ前進した。

日向木場展望台を過ぎ、峠に近づくと勾配は緩やかになる。
そして峠から300mほど手前の道の右側にようやく麦草ヒュッテが現れた。

天候は晴れたり曇ったりめまぐるしく変わっていたが、
峠に近づくにつれ雲行きが怪しくなり、
麦草ヒュッテについたとたんに雨が降り始めた。
山の中で落雷に会うと恐ろしいので、ヒュッテには寄らず、
雨合羽を着用してすぐに出発する。

ヒュッテから麦草峠までの区間ではいったん雨が止んだが、
峠に到着したとたんに再びやや大降りの雨が降り出した。
雨の中、写真を撮影し、すぐに出発。

下ってすぐのところにある、行く予定だった白駒池はパスし、
さらに数分下ると雨は止んだ。
この先、距離は短いがややきつい登り返しがある。

その後はずっと下りとなり、「レストハウスふるさと」の所で道は2つに分岐する。
右の県道480号に入り少し進むと、再び今度はやや長い登り返しがあった。

スキー場、白樺林を越え、さらに下ると松原湖がある。
ここからさらに150mほど下ってようやく小海線松原湖駅(無人駅)に到着。

電車が来るまで1時間あるため、待合室で撮影した写真を見たりしながら時間をつぶした。
なお、駅の付近には自販機がなく、飲み物を購入するには
国道141号まで戻らなければならない(徒歩で片道5分程度、途中は坂)。

小海線で佐久平まで出て、新幹線に乗る。
新幹線のホームでの順番は先頭だったが、お盆のせいか次第に後続の客が増えてきた。
また次の軽井沢ではさらに客が多いと予想される。
輪行袋やリュックを持って混んだ電車に乗るとひんしゅくをかうのでどうしようかと思い、
順番の列からはずれ、来た電車の様子で判断することにした。

やがて新幹線が到着。自由席は1/5位空いていた。
佐久平からの客が全員乗り込んだ後、デッキには2,3人しかいなかったので、
車両の一番後ろの座席の後ろに輪行袋を置くスペースがあるかどうか見ようと、
とりあえず乗り込んだ。
すると幸いなことに、デッキにスキーなどの荷物を置くスペースがあり、
そこが丸々空いていたので、そこに輪行袋とリュックを突っ込んだ。

次の軽井沢では予想通り大勢の客が乗り込んでデッキも満員になり、
立ったままドア付近にへばりついていた。
高崎を過ぎると、夜空にときどき花火大会の花火が見えた。
その地点を過ぎてしばらく進むとまた次の花火大会が見えるという具合に、
10箇所位で花火が見えたので、それで気を紛らわせた。

新宿駅中央線ホーム。
夏休み中の土曜日早朝5時40分ごろだが、
結構混雑している。
臨時列車あずさ71号はこの表示の所に止まる。
ここで一曲←音が出ます)。
茅野(ちの)駅付近にて。
ミネラルウォーターを5本装着し、
出発準備完了。
茅野駅前に展示されているSL
八ヶ岳連峰を横断する国道299号(メルヘン街道)。
ときどきこの標識が出てきて、現在の標高が分かる。
今日登る麦草峠の標高は2127mだ。
これから行く八ヶ岳連峰には雲がかかっていた。

カメラの調子が悪いのか、それとも設定がおかしいのか、
どうも写真が暗っぽくなってしまう。
(明るくなるように画像処理してやっとこの明るさ。)

途中、道から少し離れたところに
尖石(とがりいし)石器時代遺跡(ここここ)という
縄文時代の遺跡があるらしい。
国道の下をくぐる地下歩道は木造。
一直線に伸びる道。
ここで一曲(←音が出ます)。
田んぼの先に見えた集落。
ここで一曲(音が出ます)。
緩い登りが続き、次第に山に近づく。
同上。
向こうからボンネットバスが走ってきたので
慌てて撮影。
コンビニで買ったウナギのおむすびで栄養補給。
やがて山間部の別荘地帯に入る。
横谷峡(横谷渓谷)(ここここ)の入り口付近には
店が何軒か並んでいた(自動販売機あり)。

蓼科(たてしな)湖へ向かう
蓼科サイクリングロードというのがあった。
晴れたり曇ったり、天候がめまぐるしく変わる。
青空のタイミングを狙って撮影。
下界はほとんど見えない。
わずかに見えた箇所で撮影。

上記航空写真のように
別荘地には道が縦横に走っている。
ログハウス。
キャンプ用品を積んだサイクリスト(計3人)に抜かれた。
荷物が多くても速いということは、
はやり当方に体力がないと思われる。
歩道にガラスの破片が散乱していた。
茅野市街を少し出た付近でも、
もっと大きな破片(例えばビンの底が丸ごと)が
散乱している所があったので、パンクに注意。
ようやく標高1800m。
冬期閉鎖用ゲート。
麦草峠まであと一息。
ゲートのすぐそばにある、
2005年5月に開校した蓼科・八ヶ岳国際自然学校
前方の雲行きがだんだん怪しくなってきた。
入道雲。
ここから階段を登ると
日向木場展望台(ここここここここ)。
なお、もっと手前に渋川展望台というバス停があったが、
展望台そのものは見当たらなかった。
展望台からの眺め。
山々と下界は霞んでいた。
周囲が暗くなってきた。
麦草峠の300mほど手前の、
道の右側にある麦草ヒュッテ
雨が降ってきたので立ち寄らず、
カッパを着て先に進む。
麦草ヒュッテと麦草峠の間の区間にて。
前方が麦草峠。
2127mの麦草峠。
一度やんだ雨がまた降ってきた。
峠を越えて少し下ると、
「日本最高所にある湖」と呼ばれる
白駒池(ここここここここここここここ)入り口の
駐車場に到着。
池に行く予定だったが、雨が降っており、
落雷に会うと怖いので、残念ながらパスした。
峠を数分下ると雨はやんだ。
通り雨だったようで、路面が濡れている箇所と
写真のように濡れていない箇所があった。
「レストハウスふるさと」で
道は分岐している(左は国道299号、右は県道480号)。
レストハウスからの眺望。
遠方で稲妻が走ったのが見えた。

休憩し、ブルーベリーアイスクリームを食べた。
店の人に聞いたらこの辺も先ほど雨が降ったそうだ。
雄大な入道雲。
上はスキー場のリフト。
スキー場のゲレンデ。

かき氷のような雲。
白樺林。
松原湖。
地図で見ると、松原湖と駅はすぐ近くかと思ったが、
松原湖の海抜1123m、松原湖駅の海抜966mで、
松原湖から結構下ってようやく駅に到達した。
この写真は駅へ向かう途中。

国道141号に到達したが線路や駅が見あたらなかった。
左の看板に従い、この小道を進むと松原湖駅がある。
同上。
ようやく駅(無人駅)の待合室が現れた。

駅の全景。周囲には何もない。
写真右が待合室。

駅には、先ほどの小道でなく、
手前の車道でも来ることができた。

松原湖駅周辺の航空写真
現在17:20。
左の小諸行き18:20まで1時間の待ち。
輪行袋を置いた場所が、
小諸行き電車の乗車位置。
ドアは自分でボタンを押して開ける。
小海線の車内。
確か途中までは運転手のみのワンマンだったと思う。

2両編成で各車両にトイレがついていた。
座席は右が一人掛け、左が2人掛け。

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