養老渓谷駅〜大福山展望台〜梅ヶ瀬渓谷〜中瀬遊歩道〜滝めぐり遊歩道〜筒森もみじ谷〜上総亀山
参考資料:ウォーキングナビ 千葉 房総・水郷散歩(昭文社) P78

青は自転車、緑は徒歩です。


今回は久しぶりに峠越えをしようと思っていたが、気が変わって予定を変更し、
12月でも紅葉を見ることができるという養老渓谷に行くことにした。
最初に結論を書いておくと、12月13日ではやはり少々遅すぎ、ピークはすでに過ぎていた(>_<)。
なお、養老渓谷の地図はここ、紅葉情報はここを参照されたい。

例によって始発で出発したので朝7時過ぎに養老渓谷駅に到着。
空は晴れているが、前日の雨のせいか霧が発生していて視界が悪い。

梅ヶ瀬渓谷の入り口まで霧の中を自転車で走り、そこに置いてまず徒歩で大福山展望台まで歩く。
展望台に到着した頃には霧もほぼ晴れ、房総半島の低い山並みを一望することができた。
近くの白鳥神社に寄った後、梅ヶ瀬渓谷まで山道を下る。
一部滑りやすく、足場の悪い所があるので注意が必要だ。

やがてに梅ヶ瀬渓谷(注:本ツーレポのコースと反対廻り)に到達し、まず上流に向かう。
梅ヶ瀬川の川沿いの不鮮明な細い道を歩き、川を石伝いに何度か渡って300m位進むと、
明治時代にこの山奥で私塾を開いた日高誠実(のぶざね)の日高邸跡がある。
しかし、周囲は山ばかりのとんでもない辺境によく作ったものだと感心する。
敷地内のカエデの木はすでに落葉していて、赤い枯葉が敷地内を一面に覆っていた。

元来た道を戻り、先ほどの合流地点を過ぎて下流に向かう。
周囲には切り立った岩壁が続き、地層が見える場所もある。
道は相変わらず細く、何度も石伝いに川を渡る。
この渓谷は房総半島唯一の紅葉の名所だそうだが、ピークを過ぎているせいか、
紅葉は岩壁の上部にときおり散見される程度であった。

自転車を置いた地点に戻り、養老渓谷駅を経由して旅館街に向かう。
出世観音の入り口の観音橋付近に自転車を置き、養老川沿いの中瀬遊歩道を歩く。
途中、蛇行する川の流れを短絡するために掘ったトンネルの上部が
1979年に崩壊した弘文洞跡がある。崩壊前の写真をWebで探したが、見つからなかった。

自転車を置いた場所に戻り、自転車水月寺へ向かい、自転車を置いて滝めぐり遊歩道を歩く。
まず小沢又の滝(幻の滝)に立ち寄る。
1986年にここへ山菜採りに来ていた観光客が滝を発見し、
その後この地に移り、一帯を手作りで整備したとのこと。

ここから先、養老川沿いに遊歩道が続く。
梅ヶ瀬渓谷と違い、石畳の平らな歩道で歩きやすい。
遊歩道沿いには粟又(あわまた)の滝など、いくつかの滝がある。
まだ多少紅葉が残っていたが、
谷底は日陰で暗く、紅葉のある岩壁は光が明るいため、写真が撮りにくかった。

自転車を置いた場所に戻り、Uターンして老川もみじ郷へ行くが、
この地図の場所にはなく、場所が分からなかった(>_<)。
あとで調べたところ、ここの記述によれば旅館「新川」と「十万石」の間だそうだ。
続いて縣崖境(けんがいきょう)と思われる場所の写真を撮影した後、
国道465号を走り筒森もみじ谷に向かう。

ここは紅葉の穴場だそうだが、事前にWebで調べてもほとんど情報が得られなかった。
永島郷土館を過ぎ、夕木川という川を越えると道の左手に小さな案内板が出ていて、左へ折れる。
細い道を1kmほど進むと筒森もみじ谷の看板があった。
しかし他の場所と比べて特にもみじが多いとも思えず、ここが本当にもみじ谷なのか分からなかった。
道をさらに先へ1kmほど進むが、状況は同じだったので、あきらめて引き返した。

国道465号をさらに走り、亀山湖を撮影した後、
JR久留里線の終点上総亀山駅から輪行して帰宅した。

京葉線の越中島駅にて。
気合が入りすぎ、駅に早く到着しすぎた(>_<)。
誰もいない駅は少々不気味だ。
自転車を置き、大福山に向かって歩き始める。
前日の雨の影響か、朝は霧が発生していた。
紅葉も何とか残っている。
大福山山頂近くの集落。

(注)Yahoo自転車掲示板のaotaniさんより
下記のコメントをいただきました。
ひょっとするとその集落かも知れません。

江戸時代、大多喜の殿様と久留里の殿様が、
相互に遊びに行っていたときに使った道の一部だそうですが、
街道警護の為に常駐していた侍の家が小さな集落として
今でも残っているそうです。
大福山展望台にて。
同上。上の白い部分は霧。
同上。

大福山展望台から少し進み、急な100段位の石段を登ると、
日本武尊を祭った白鳥神社がある。ここが大福山の山頂らしい。
左の建物(写真には写っていない)におみこしが格納されていた。

(注)同じく、Yahoo自転車掲示板のaotaniさんより
コメント(ここここ)をいただきました。

この神社の氏子は、あのあたり一帯の10の部落全部だそうで、
秋のお祭りはおみこしが全部の部落を回るそうです。

あの急な石段をよくお神輿下ろすもんだと感心しました。
車道に出たあとは軽トラックで運んで各部落まで運び、
それから部落内を担いで周り、
次にまた軽トラックで運びということを繰り返すんだそうです。
(以上、休憩所にいた土地のおじいさんに聴いた話)。

大福山から梅ヶ瀬渓谷に至る道で、
変な形の木を発見。
モミジ?の落ち葉が敷き詰められた山道を歩く
ようやく梅ヶ瀬渓谷に合流。
白い部分は蒸発中の水蒸気。
ここから左が下流、右へ進むと日高邸跡に至る。
こんな感じの道というか川を上流に進む。
300mほど進むと日高邸跡に到着。
モミジの老木があるが、すでに葉は散った後で、
地面に枯葉が堆積して赤っぽい色になっている。
住居の土台石が少し残っている。
写真はハイキングのグループ。
梅ヶ瀬渓谷を下流へ歩き始める。
紅葉は岩壁の上部に少し見られるだけで、
ピークは過ぎていた。
所々に地層が見られる。
梅ヶ瀬渓谷の入り口付近の地層。
入り口の駐車場付近の地層。
養老渓谷駅付近まで戻り、渓谷橋を渡る。
写真は宝衛橋。
旅館街にある観音橋。

再び自転車を置いて中瀬遊歩道を歩き始める。
写真では分かりにくいが、
右下の人の左側には飛び石があり、それを渡る。
中瀬遊歩道にて。
同上。川は養老川。
弘文洞跡。
谷で周囲が暗いので、写真が撮りにくい。
多少は紅葉が見られた。
以下、滝めぐり遊歩道にて。
1986年に発見されたという小沢又の滝(幻の滝)
を上の茶店から見下ろす。
左上の滝など全部で5本の滝があるらしい。
小沢又の滝。
ちょうど光線の光と影の境になっていたので、
うまく撮影できなかった。
養老川沿いの「滝めぐり遊歩道」。
遊歩道は平らな石畳なので歩きやすい。
同上。
木の根と石が渾然一体となっている?
周囲の岩壁。
谷底が影になっているので、写真が撮りづらい。
なかなかの迫力の粟又の滝。
同上。
遊歩道はここまでで終わる。
県道際で防護壁を造成している人。
上からロープで降りて作業をしている。
縣崖境(けんがいきょう)。
永島郷土館
筒森もみじ谷の入り口付近。
田んぼに稲が植わっていたが、二期作か。
筒森もみじ谷に向かう道。
民家は全くなく、車もほとんど通らない。
ここに筒森もみじ谷の小さな看板があった。
この写真と同じなので、はやりここが筒森もみじ谷か。
ピークを過ぎているのと、午後で光が当たらないので、
パッとしなかった。
夕方の亀山湖にて。
同上。
久しぶりに夕日の写真。
塀沿いを駅に向かってのんびり走っていたら、
塀の上に犬がいたので慌てて離れた(>_<)。
久留里線の終点、上総亀山駅にて。
輪行袋を置くスペースがない久留里線の車両のドア付近。
(ただし隣の車両にはスペースがあった)。

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