川井〜鳩ノ巣渓谷〜奥多摩むかしみち〜奥多摩湖〜倉戸口バス停
参考資料:ウォーキングナビ東京 多摩・武蔵野散歩(昭文社) P8,10



今週はツーリングがオフなので、昨年来宿題となっていた「奥多摩むかしみち」へ行くことにした。
また、奥多摩むかしみちだけだと短すぎるので、前半鳩ノ巣渓谷へ寄ることにした。
(なお、今回の行程は全て徒歩です。)

JR青梅線の川井という無人駅に到着。11月だというのに今日も暖かく、半そでTシャツ1枚だ。
まず青梅街道を古里(こり)方面に向かう。
この付近の山々はまだほとんど色づいていないが、
低い所にある川沿いはやや紅葉が進んでいた。

古里駅前でハイキングの人々がやけにたくさんおり、受付をやっているので見ると、
JR東日本が主催する「駅からハイキング」というツアーであった。
後でHPを調べたところ、募集が500人で、9時〜11までに集合し、
各自自分のペースで適当にコースを歩き、最後に豚汁がふるまわれるというツアーらしい。
こういうツアーに参加するのも、自分で何も計画を立てなくてすむので、楽でいいかなと思った。

古里〜鳩ノ巣の間はやや急峻な山道で、完全な山登りだ。
ツアーの参加者が前後に大勢歩いており、それに混じって歩く。
道案内図がコースの要所要所に貼られており、
また要所要所には誘導する人が立っていた。

やがて鳩ノ巣駅付近に到着。ここから、巨岩奇岩がころがり、
急峻な流れが男性的な渓谷美を見せる鳩ノ巣渓谷が始まる(ガイドブックの受け売り^^;)。
紅葉は残念ながら色づき始めた程度。ピークを迎えるとこんな感じになるらしい。

遊歩道沿いを歩き、白丸ダムに到着。
ダムの横には、魚の遡上を助けるためにダムをバイパスする魚道(ここここ参照)が
設置されており、ツアーのために特別公開していたので、便乗して(^^;)見学した。

白丸湖は流れがないので水面が鏡のようになっており、
周囲の風景が上下対照に反射していた。

さらに進むと、もえぎ橋の少し先にツアーのゴール場所があった。
豚汁が振る舞われていたが、筆者は関係ないので立ち去る(^^;)。
近くにはもえぎの湯があるので、希望者はそこで温泉に入ると思われるが、、
取材で来ている筆者にとってはここからが本番となる(>_<)。

奥多摩駅近くのビジターセンターで念のため地図をもらい、「奥多摩むかしみち」を歩き始める。
この道は要するに奥多摩駅〜大河内ダム間の旧青梅街道だが、詳細は以下を参照のこと。
また地図がここに、ハイキングレポートがここここここにある。

「奥多摩むかし道」のコースとなる、ここ小河内〜氷川(注:奥多摩駅付近)間は、
かつては道も狭く、峻険であったため、明治32年、山腹を通る道に改修され
道のりも3里半(約14km)から 2里半(約10km)に短縮し、
東京・山梨を結ぶ重要な生活の道となりました。
その後も小規模ながら改修工事がなされ、昭和13年には小河内ダム建設のための
工事用道路がつくられ、昭和20年、この新道が一般の通行にも開放されて、
現在の国道になりました。これにより、「奥多摩むかし道」は、
旧青梅街道と呼ばれるようになり、人の往来もまばらなものとなっていきました。
しかし、今も随所に昔そのままの姿が現存しており、昔をしのぶ道として貴重です。


コースの前半は現青梅街道より高いところを通る。
最初からいきなり羽黒坂という激坂があり、その後しばらくダートとなる。
途中、廃線となった水根貨物線(奥多摩湖の小河内ダム建設資材運搬用の貨物線)の
トンネル、橋梁、レール跡があった。

現青梅街道や家々がときどき眼下に見える。
道は途中から舗装されている(ただし部分的にダートや階段もある)。

現青梅街道の境橋付近からは、現青梅街道よりも低い多摩川川沿いを通る。
川はさらに低い所にあるため、普段は見えず、橋のある所で姿を現す。
思い出したように、戸数2,3戸程度の集落が姿を現す。

小河内(おごうち)ダム(ここここ参照)の手前から
ダートの細い山道になり、再び現青梅街道より高くなる。
急な道をしばらく登ると、 戸数10数戸程度の中山集落に到着。
青梅街道より100m程度高く、こんな所に集落があるのかと驚く。

再び山道となり、はやり戸数10数戸の水根集落に到着。
ここからは奥多摩湖の眺望がよい。
その先を下り、ようやく奥多摩湖に到着。

奥多摩湖は紅葉の名所で、いくつかの紅葉情報では「見頃」となっていたが、
色づきは今ひとつで、また夕方で周囲が霞んでおり、
残念ながらきれいな紅葉写真が撮影できなかった。

湖畔には一部遊歩道があるが、その先の青梅街道は歩道がなく、歩くのは少々危険だ。
倉戸口まで歩いた後、撮影を断念し、バスで奥多摩駅まで戻り、帰宅した。

青梅線の川井駅のホームにて。
ホームから見える奥多摩大橋。
古里駅近くの万世橋。
古里の熊野神社の門。
川沿いは紅葉が進んでいるが、周囲の山はまだまだ。
寸庭橋を渡り、山道に入る。
「上の滝」。
展望台から鳩ノ巣駅方面の眺望。
雲仙橋付近のお宅。
雲仙橋から下流の眺め。
雲仙橋から上流の眺め。
写真では分かりにくいが、川面からの高さは40m位ある。
鳩ノ巣渓谷を歩く。左は旅館街。
同上。
白丸ダム。
ダムの下流側。
左の水路は魚が通過するための魚道。
一度向こうへ行き、内部で折れ曲がって手前に向かう。
ツアー用に魚道施設を特別公開していたので、
便乗して中に入る。
これが魚道。
白丸湖は波がなく鏡のようだった。
白丸湖。
同上。
同上。
多摩川の流れ。
もえぎ橋の先に「もえぎの湯」がある。
「駅からハイキング」ツアーはここで終了。
豚汁が配られていた。
奥多摩町。
中央の道は日原鍾乳洞に向かう日原街道。
奥多摩むかしみち。
いきなり激坂(羽黒坂)が始まる。
パソコン画面に定規を当てて勾配を計算したら、
1.5cm/5cm=30% になった。
しばらくダートの道が続く。
ときどき眺望が開ける。
この下に、廃線となった水根貨物線のトンネルがある。
崖を降りて(少々危険)トンネルを撮影。
青梅街道の檜村橋。
右上の山にわずかに白い部分が見えるが。。。
拡大するとどうも集落らしい。
山々は部分的に色づいている。
高さ7mの「不動の上滝」。
街道沿いの民家。
水根貨物線の橋梁。
左は農作物を運搬するトロッコ?の軌道。
この階段を登ると。。。
白髭神社。右は石灰岩。
高さ3mの弁慶の腕抜き岩。
左下に弁慶が空けた?穴が空いている。
弁慶よりは細かった
穴のあいた小石を供え、
耳痛の治癒を祈ったという耳神様。
樹齢200年の「いろはかえで」。
まだ色づいていなかった(>_<)。
街道沿いの民家。
つり橋(しだくら橋)から見た多摩川の流れ。
馬の水飲み場跡。
以前はこの付近に茶店が3軒あったらしい。
つり橋(道所橋)。
次第に夕方になってきた。
中山集落へ向かう山道。
中山集落。
金網に何やら黄色い標識が。。。
マ、マジっすか?
中山集落。
中山集落からの眺望。
中山集落の前後の奥多摩むかしみちは
狭い山道なのに、車があるということは、
下界から車の通れる道が通じているのだろう。
逆光になってしまった小河内ダムと奥多摩湖。
道はますます険しくなる。
水根集落に到達。
道は青目不動尊のところで直角に曲がる。
水根集落。
水根集落からの奥多摩湖。
左は小河内ダム。
坂を下ると奥多摩湖に出る。
奥多摩湖から見た水根集落。
黄色いいちょうの木が見える。
ダムの左の建物は水と緑のふれあい館
いちょうの木を拡大。
集落では気づかなかったが、
4枚上の写真に少し写っていた。
奥多摩湖は夕方で霞んでいて、
きれいな写真が撮影できなかった。
奥多摩湖に沈む夕日。
奥多摩駅。
右下に、自転車を輪行袋に入れる人が
写っている(全部で3人いた)。

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