修善寺〜浄蓮の滝〜旧天城峠(標高700m)〜河津七滝〜白浜〜下田
参考資料:自転車コースガイド関東エリア(アテネ書房)P50
       アイじゃぱん伊豆(JTb)


冬は空気が澄んでいるので、今回もワンパターンでエースの富士山「投手」を
登板させようと思い、伊豆半島に出かけた。
しかし富士山は、周囲に雲を発生して自ら消える魔球状態になるなど
好不調の波が激しいため、今回は2番手投手を用意しておいた。

三島付近で富士山の様子を見ると、雲こそ発生していないものの、
風景が霞んでいて写真写りが悪い事が判明したため、
2番手投手の「天城峠越え」を登板させる事にし、伊豆箱根鉄道で修善寺まで輪行した。

温泉で有名な修善寺から狩野川に沿って上流に進む。
コースガイドでは国道414号線を走る事になっていたが、
途中まで国道と並行している県道349号線を走った。

のどかな田園地帯が次第に山がちとなり、やがて浄蓮の滝に到着。
自転車を置いて滝を見学し、ついでにワサビアイスを食べる。
辛口?を注文したが、筆者は日頃から辛いものを好み、
「焼肉の味はタレの味、寿司の味は醤油の味、ラーメンはトウバンジャンを
入れれば皆うまい」という食生活で味覚がおかしくなっているせいか、
さほどワサビの味は感じなかった。

滝の先から坂がやや急になり、しばらく走ってようやく旧天城峠の入り口に到達した。
天城峠は川端康成の小説伊豆の踊り子で有名らしいが、筆者は残念ながら読んだ記憶がない。
ちなみに筆者は、本は推理小説、それも西村京太郎と内田康夫しか読まず、
新聞もスポーツ紙と夕刊紙をたまに読む程度である。

天城峠の旧道は路面に古いコンクリートが多少残っているものの、
ほとんどダートで、たまに観光客の車が通る以外は人気がない。
この頃から天気が悪くなり、小雨がポツポツ降ってきた。

やがて石造りの旧天城トンネルに到着。このトンネルは重要文化財に指定されているそうだ。
観光客の車が数台止まっていて観光客も10人程度と、思ったより少なかった。

トンネルを通過し、再びダートの林道のような道を進む。
なお、峠の周辺で、下界の見晴らしがよいポイントはほとんどなかった。

二階滝を過ぎて国道414号線に合流し、しばらく走るとループ橋に到着。
その少し先を左へ折れて戻ると河津七滝に到達する。
なお、この付近では滝の事を「たる」と呼び、河津七滝は「かわづななだる」と読むそうだ。

自転車を置いて徒歩で全部の滝を巡ることにする。
最も下流の大滝(おおだる)は天城荘という旅館(敷地は広い)の中にあり、
滝の周囲には露天風呂が点在している。
規模は、この大滝と最も上流の釜滝(かまだる)が大きい。

4つ目の初景滝(しょけいだる)の近くには伊豆の踊り子の像がある。
各滝の付近では柱状節理(岩が規則正しく割れている)が多く見られた。

河津七滝を後に、再び国道414号線を走る。
途中、河津川の写真を撮影しようと川に近づいたところ、
偶然河津川サイクリングロードを発見したので、以後その道を走った。

やがて伊豆の東海岸に到着。ここから下田までは海岸沿いに国道135号線を走る。
車が多い上、先日の西海岸と同様起伏が激しいので疲れる。
ガードレールのすぐ下は100m位の高さの切り立った崖という、恐ろしい場所もあった。

海水浴場で有名な白浜海岸を過ぎ、最後の丘を越えてようやく下田に到着。
下田から輪行して帰宅した。

伊豆半島中央部ののどかな田園地帯を進む。
道路際に置かれていた妙な物体。
写真を撮影していたら、通りがかりの人が、
これは町のデザインコンテストで入賞した
物置だと教えてくれた。
狩野川の中流域。
町にUFOが着陸
ではなく、新天城ドームでした。
神社と相撲の土俵。
次第に狭くなる狩野川。
浄蓮jの滝。
滝を撮影するときは、
人を入れると大きさが分かりやすい。
滝付近のワサビ畑とワサビの売店。
ワサビの段々畑?。
次第に天城峠に近づく。
天城峠へ向かう旧道。
路面はダートに近い。
旧天城トンネル。
トンネル内部。
二階滝。
国道414号線のループ橋。
河津七滝の大滝(おおだる)
「七滝の中で最大の滝、落差30m幅7m、
フィナーレを飾るにふさわしい豪快な滝
(筆者注:上流から散策した場合)。」(パンフレットより)

滝の周囲には露天風呂がある。
出会い滝
「車道に出て初景橋の横を下りると
支流の合流点に落差2m幅2mの滝が
2段になって落ちている」(パンフレットより)

写真の右からの流れとの合流点にあるので
出会い滝と呼ぶらしい。
カニ滝
「落差2m幅1mの小規模な滝」(パンフレットより)
初景滝(しょけいだる)
「『伊豆の踊り子』にちなんだ
『踊り子と私』の像が滝のそばにたたずむ。
ここで小休止もよし、記念撮影もよし、
七滝祭の会場の一つでもある。」(パンフレットより)

持参したガイドブックでは像が黒っぽい色をしていたので、
塗り替えたのかも知れない。
ブロンズ像なしの初景滝。
蛇滝
「滝の周りの玄武岩が蛇のウロコに似ていることから
名付けられた。落差3m幅2m」(パンフレットより)
エビ滝
「滝壷がエビの甲羅、水の流れが尻尾のように見えるエビ滝は
落差5m幅3m、七滝のなかでは中規模の滝」(パンフレットより)
釜滝
「杉並木を抜け急な210段の階段を下りると
七滝最初の釜滝に着く(筆者注:上流から散策する場合)。
落差22m幅2mのこの滝は岩肌がお釜の底を思わせるところから
その名がついた。」(パンフレットより)
滝の周囲の岩肌。
木の根っこが石を貫いている?
その後ろは廃屋。
伊豆東海岸を目指して進む。
河津川沿いに4kmほどのサイクリングロードがあった。
東海岸に到達。
アップダウンのある道を走る。
写真には写っていないが、
道は崖の上を走っており、
ガードレールの100m位下は海だ。
東海岸なので夕陽は海でなく山に沈む。
道沿いの廃屋になったドライブイン。
放置すると、こんなにボロボロになるとは。
ここで一曲(←音が出ます)。
下田市に入ると、
道沿いにはソテツが植えられていた。
海水浴場で有名な白浜海岸。
小山の向こう側に、もう一つ同規模の海岸がある。
夕暮れ迫る下田港。
帰りの電車は特急の車両だった(ただし伊豆高原駅まで)。

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