塩山〜恵林寺〜一之釜〜広瀬湖(標高1100m)〜西沢渓谷〜塩山(走行距離55km)
参考資料:自転車コースガイド 関東エリア(アテネ書房) P46
以下の青は自転車、緑は徒歩です。

紅葉第2弾ということで、天気の良い平日に西沢渓谷に行くことにした。
東京から塩山まで輪行。駅のすぐ裏手にある旧高野家住宅(甘草屋敷)を撮影した後、
県道38号線を走り始める。

道が狭く、また平日なので大型車両が多くて危険だ。
「心頭滅却すれば火も自から涼し」で有名な恵林寺を訪れた後、
交通量の多い国道140号を避け、裏道の県道213号を走る。
(注)ガイドブックでは国道140号を走るようになっているが、
今回、途中まで交通量の少ない道を走ったので、以下走ったコースの説明を加える。


今日は快晴で風もほとんどない。車が少なく傾斜の緩い坂道をのんびり登っていく。
道沿いのところどころに柿の木が植えてあり、民家の軒先には干し柿がぶら下がっている。

次第に山が近づき、三富(みとみ)村に入る。
一之橋温泉で橋を渡り、ここで県道213号は終わるが、
橋を渡ってすぐ右に曲がると旧道があり、三富小学校まで続いている。
少し国道140号を走った後、城山トンネルの手前を右に入ると再び旧道だ。
少し進むと再び国道140号が現れるが、横切ってすぐに橋を渡ると旧道が続く。

左を山、右を笛吹川に挟まれたのどかな旧道をしばらく進む。
右手に「一之釜」の観光案内板を発見したので、自転車を置いて見学に行く。
周囲に店や駐車場などはなく、およそ観光地とはほど遠い感じだ。

中央に吊橋があり、右に高さはあるが流量の少ない滝、左に滝つぼのような窪みがあり、
最初は大したことないなと思った。
そこに偶然居合わせた初老夫婦が、吊橋の向こうに滝が隠れていることを教えてくれた。
高所恐怖症のため、揺れる吊橋はあまり渡りたくなかったが(>_<)、意を決して渡り、
その先の河原を左に進んだところ、なかなか豪快な滝が隠れていた。
以下の写真は光線の関係で黒くなってしまい、うまく撮れなかったが、このサイトの写真はうまく撮れている。
いずれにしても一之釜は意外な穴場であった。

再び自転車で走り始める。旧道はこの先もずっと続いているようだが、
橋の状況が分からず川の対岸の国道140号に戻れなくなると困るので、
一之釜のすぐ先にある橋を対岸に渡る。
すぐに左折し、対岸の旧道を走った後、国道140号に合流(合流直前に急な上り坂あり)。
道が広く、平日なので車の量はさほどでもないが、大型車両が多く、
かなりスピードを上げて通過するので、はやりここまで旧道を走ったのは正解だった。

広瀬湖のダムで写真を撮影したのち、広瀬湖に沿ってさらに進むと、
西沢渓谷の入り口に到着。
自転車を置き、みやげ物店で案内図(100円)を購入し、
渓谷内の一周約11kmのハイキングコースを歩いた。
なお、ハイキングコース内の名所の写真はこのサイトがまとまっている。

ハイキングコースはまず川の左岸(上流に向かって右)を上流に向かって歩く。
川には滝や大きな岩があり、次々に景色のよい場所が現れる。
渓流沿いの紅葉はピークを少し過ぎているようだ。

道の左側が川に向かって絶壁になっている箇所があり、転落の危険がある。、
景色に目を奪われたり、写真撮影に気を取られると危険なので注意すること。、
またときどき登りがあり、また足場の悪い箇所もあるので、
このコースは単なる観光地散策ではなく、ハイキングだと考えた方が良い。
今回はたたむと手のひら位の大きさになる携帯リュックが役に立った。

一番奥の方杖橋を渡り右岸へ。橋は一人ずつしか渡れない。
また橋の上、およびこの先のハイキングコースの一部が凍結していて
滑りやすくなっていたので注意が必要である。

この先右岸を下流に向かうが最初は登りが続く。
その後、川面から高いところにある道を、トロッコ軌道跡(注)に沿って歩く。

(注)トロッコの由来:(案内板からの抜粋)
このトロッコ軌道跡は、三富村と塩山駅を結ぶ三塩軌道と称し、
昭和8年〜昭和43年まで、主に西沢・東沢一帯の県有林の木材搬出に活躍したものです。
全長は36キロメートルで、自然勾配をブレーキだけで塩山駅まで下り、
登りは馬で2台づつ引き上げていましたが、昭和20年頃からはディーゼル機関車で6〜8台を
広瀬ダムの対岸にあった中土場(なかどば)まで運び、
そこから奥16キロメートルは、馬に頼っていました。(以下略)。
 

道の左側は川に向かって落ちていく絶壁で、高度差があり、
転落すると危険なので注意が必要である(何度もしつこいが)。
この先、道はずっと下りで、山の陰になっていて陽が当たらない。
対岸の山々の上の方は陽に照らされて、紅葉で山吹色に染まっている。

3時間位でようやく渓谷を一周した。
来た道と同じコースを塩山まで走り、塩山駅から輪行した。

塩山駅裏の旧高野家住宅(甘草屋敷)
恵林寺。
左の看板に「心頭滅却すれば火も自から涼し」と書いてある。
恵林寺の庭園。
柿を取る人。
今日は快晴だ。
柿のオレンジ色が青空に映える。
民家の軒先にぶら下がっている干し柿。
こんな小さい火の見櫓で役に立つのでしょうか?
一之釜の吊橋。
橋を渡って河原沿いを左に進むと
以下の滝が隠れている。
滝は光線の関係でうまく撮影できなかった。
フラッシュを焚かなかったのが敗因か?
一之釜の周囲の絶崖。
国道を避けて旧道沿いを進む。
広瀬湖から甲武信岳を望む。
甲武信岳。
西沢渓谷の手前から広瀬湖を振り返る。
西沢渓谷のハイキングコースを歩く。
最初のうちは歩きやすい道だ。
吊橋を渡る。
大久保滝。
滝は写真にすると迫力がなくなるようだ。
三重の滝
足場の悪い登り。左の白い線は鎖。
先の方にハイカーが10人位歩いている。
母胎渕
川沿いの紅葉はピークをやや過ぎている。
七つ釜五段の滝の上部。
七つ釜五段の滝の下部。
山々の紅葉が美しい。
写真では分かりにくいが、
下部の白い部分がハイキングコースの縁で、
その上は、川面まで落ちていく絶壁。
(つまり木は上でなく斜めに生えている。)
トロッコ軌道の跡。
かなり危なそうな木の根っこ。
太陽に照らされて山々には陰影が浮かぶ。
国道140号の雁坂トンネル手前のループ橋。
トンネル(写真手前)を越えると埼玉県大滝村。
なお、トンネル内の自転車走行は不可。
夕方の広瀬湖。
塩山に向かう帰路は逆光で眩しかった。
ここで一曲(←音が出ます)。

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