武蔵五日市〜払沢の滝〜数馬〜風張峠(標高1180m)〜奥多摩湖〜奥多摩(走行距離65km)
参考資料:自転車コースガイド 関東エリア(アテネ書房) P24
       アイじゃぱん 奥多摩・秩父・埼玉(るるぶ社)



2週連続ツーリングレポートをさぼってしまったため、
今週こそはと気合を入れ、風張峠に行くことにした。
この峠はバイクが多いと聞いていたので、今まで行くのを躊躇していた。

東京駅から中央線に乗り、立川で武蔵五日市行きの電車に乗り換える。
ところが立川の手前の西国分寺で人が大勢乗ってきて、
土曜の下り列車(朝7:30頃)にもかかわらず、車内はほぼ満員となってしまった。
立川では、自転車を置いていた進行方向右側の扉が開いたため、何とか降りることができた。

武蔵五日市から檜原街道を走り始める。土曜なのでダンプが多い。
とあるカーブを曲がったところ、道に栗が落ちていて、あやうく踏みそうになった。
掲示板のBSモールトンさんの投稿によると、踏むとパンクする可能性があるとのこと。
結局今日のコース全体で、栗が落ちている個所が8個所ほどあった。

やがて都下唯一の村である檜原(ひのはら)村に入る。
檜原(ひのはら)村や後半に訪れる数馬の歴史については、
サイクリストの方のこのHPが興味深く、一見の価値がある。

村役場を過ぎ、T字路を本来は左に曲がる必要があるが、右に曲がって寄り道することにした。
1kmほど進むと払沢(ほっさわ)の滝の入り口がある。
そこの駐車場に自転車を置いて山道を10分ほど歩くと払沢の滝に到達。
なお、檜原村の滝に関してはここここが詳しい。

元のT字路に戻って左に折れ、県道33号線を走る。
サイクリストが結構走っており、ときどきロードレーサーに抜かれる。
(バックミラーがついているので、後ろから迫ってくるのが良く分かる)。
結局今日の全コースでロードレーサー20人位に抜かれた。
しかし折りたたみはロードに抜かれて当然なので、気が楽であるとも言える(^^;)。

やがて県道206号に入ると坂が結構きつくなる。
さすがに9月も20日を過ぎ、大分涼しくなって汗はさほどかかない。
このあたりまで来るとダンプの数は少なくなるが、代わりにバイクが多くなる。
バイクとすれ違うと、ときどき排気ガスというかガソリンのツンとする匂いがすることがある(>_<)。

ようやく檜原村で最も奥にある集落、数馬に到着。
ここは甲州武田氏の落ち武者が住み着いた集落とのこと。
数馬の観光案内がここに紹介されている。また数馬の湯などの温泉がある。

道沿いにかぶと造りの家があり、見るとたから荘という旅館だった。
ガイドブックによると、屋根の形が兜に似ていることから、かぶと造りと呼ばれている。
この地域は養蚕が(以前?)盛んで、風通しと採光のためにこのような屋根になっているらしい。

九頭龍神社を過ぎ、県道を右に曲がると急坂沿いに民宿街があり、
一番奥にこれまたかぶと造りの兜家旅館があった。
ざっと見た感じでは、かぶと造りの家はこの2軒以外に見当たらなかった。
なお、この急坂はきついので自転車での走行はあきらめ、押して歩いた。

やがて県道に再び合流。
夢の滝という小さな滝と料金所跡を過ぎると、奥多摩周遊道路が始まる。
ツーリングガイドの図によると、数馬から風張峠まではかなり急勾配になっていたが、
思ったほどではなく、またこの辺りではバイクの数はさほどでもなかった。

やがて檜原都民の森に到着。駐車場にはバイクがたくさん止まっていた。
よく見ると、バイクはこれから走る風張峠方向から下ってきて、
都民の森付近でUターンし、再び風張峠に向かって走り去ることが分かった。
つまりここから先、同じ区間を何度もピストン走行しているので、バイクの数がかなり多くなる。

遠方から聞こえてくるバイクの音がハチや蚊の羽音のように聞こえ、いらいらする。
中には金属質の大きな爆音を撒き散らして高速で走行し、
カーブはオートレースのように水平面から30°位の角度で曲がっていくバイクもいる。

車道の脇に赤いカラーリングの舗装を施した歩道があったので、
もしかすると当局が、バイクが危険なので自転車ツーリスト用に歩道を造ってくれたのかと
極めて都合のよい解釈をして走り始めた。

ところが少しすると歩道は木の小片が敷き詰められたダート?になった。
路面がフワフワしていて走行不能なので、自転車を押して歩いた。
何かの間違いで、たまたまその1箇所だけこのようになっているのであろうと、
またまた都合の良い解釈をした。
しかし、以後1kmほど、舗装と木の小片のダートが約30mごとに交互に現れ、
しかもその境界にはご丁寧なことに丸太が置いてある。
いったいどういう設計思想でこんな歩道を造ったのか全く分からない

しかも、歩道と車道の間には結構高さのあるワイヤーのガードレールがあるため、車道には戻れない。
最も車道に戻った場合は、オートレースまがいのバイクが
1分に2,3台の割合で走行しているので、どっちもどっちだが。
結局この区間1kmほど、歩道の舗装されているところは走り、ダートは押して歩いた。

やがて駐車場に到着(ここから奥多摩湖までの間に、いくつかの駐車場がある)。
ここからは歩道がなくなり。いよいよ車道を走ることになった。

バイクの走行を見て危険に感じたのは以下の2点である。
自転車で道の左端を走っているとしよう。
道が前方で左にカーブしている場合、後方から走って来たバイクは
道の左端に寄って曲がるので、自転車が接触される恐れがある(写真参照)。

一方道が前方で右にカーブしている場合、前方から走ってきたバイクがカーブを曲がりきれず、
あるいは転倒したりして、そのまま自転車に突っ込んでくる可能性がある。
高速なバイクの場合、時速100km以上は間違いなく出しており、しかも重量が重いので、
突っ込まれたら命はないと思う。

バイクに気を使いながら走行しているうちに、いつのまにか風張峠に到着。
ただし峠自体の表示はなく、風張峠駐車場という表示のみだ。

ここから先はずっと下り。途中から奥多摩湖が見え隠れするようになる。
月夜見第一、第二駐車場、さらに奥多摩湖側の料金所跡の近くにも駐車場があり、
それぞれバイクが10〜20台止まり、走行してくるバイクを見物していた。
どうも風張峠の奥多摩湖側には決ったUターン場所がなく、
これらの駐車場のいずれかでUターンしてピストン走行しているらしい。

結局奥多摩湖に到着するまでずっとバイクに悩まされた。
このような状態なので、風張峠を走るのはあまりお勧めできない。
その後奥多摩駅まで走り、輪行して帰宅。

檜原村役場付近のT字路。
右に曲がると北秋川(払沢の滝もこちら)。
左に曲がると南秋川から数馬に至る。
払沢の滝の入り口付近。
滝へ向かう途中にあったユニークな建物(工房か喫茶店)。
山道を10分ほど歩くと
払沢の滝に到着。
県道沿いに落ちていた栗の集団。
踏むとパンクする可能性あり。
数馬の手前にある数馬の湯
数馬の集落。平地が少ないのでかたまっておらず、
県道沿いに点在している。
かぶと造りの旅館たから荘
平成11年3月で廃校となった、小学校の数馬分校。
九頭龍神社
神社にある大木。
神社の本殿。
かぶと造りの兜家旅館
奥多摩周遊道路の料金所跡に到着。
夢の滝。下に写っているのは観光客。
次第に高度を上げるが、思ったほど急ではなかった。
(ただし時々勾配9%の表示があった。)
都民の森に到着。
左のバイク駐車場にライダーが溜まっている。
二人乗り自転車で風張峠に挑戦する人々。
ライダーは都民の森の前でUターンし、
再び右の風張峠に向かう。
車道の右の歩道に入り込んだら出られなくなった。
写真の下半分は舗装されているが、
上半分は木の小片がまかれていて、
走行不能なので押して歩く。
また継ぎ目に丸太がある。
車道は1分に2、3台のバイクが通過する。
カーブの先を自転車で走っていたらどうなるのか?
風張峠に到着。
向こうの看板の先が風張峠駐車場。
月夜見第一?駐車場で、
走行してくるバイクを見物しているライダーたち。
奥多摩湖(1)

奥多摩湖(2) 右はカシミール3Dで作成した画像。
降りてきた道を振り返る。
奥多摩湖(3)
車道を横切って撮影するときは、バイクに注意。
(高速で走っているので、爆音が聞こえたとおもったら
あっという間に近づいてくる)
奥多摩湖(4)
植物におおわれた鉄塔。
(その後、偶然このサイトの最後に同じ写真を発見。
ロープウェイの跡らしい。)
初秋の陽光を浴びてきらきら光る奥多摩湖。

次のレポートへ  ツーリングの記録へ  ホームへ 自転車紹介へ プロフィールへ リンクへ