養老渓谷駅〜麻綿原高原〜安房天津〜大山千枚田〜保田〜鋸山〜浜金谷
参考資料:自転車コースガイド関東エリア(アテネ書房) P108
       ウォーキングナビ千葉 房総・水郷散歩(昭文社) P68



房総半島に麻綿原(まめんばら)高原というアジサイの名所がある。
今年は例年より早く今が見頃らしいので行ってみることにした。

京葉線、内房線を乗り継ぎ、五井から小湊鉄道で養老渓谷駅へ。
今回は養老渓谷を素通りし、大田代というところから林道に入る。
最初の登りはややきつく、その後は尾根伝いを走り、適度なアップダウンが続く。
車の通行は少ない。

今日は蒸し暑く、頭や額から汗が吹き出してきた。
シンザカヤさんに教わって先日購入したヘッドバンド(頭に巻くバンダナみたいな奴)を試したところ、
汗を吸収して額にたれてこなくなり、以後不快感はなくなった。

道の片側の谷底から犬の鳴き声が聞こえる。数匹いるようだ。
以前、房総半島の似たような風景の道で、
坂道を下る途中、前方から徒党をなしてこちらに向かってくる3頭の犬に遭遇し、
あわてて元来た坂を駆け登って逃げたのを思い出し、ビクビクしながら走った。

しばらく進むと突然道の周囲がアジサイだらけになり、麻綿原高原の妙法生寺に到着。
寺の周辺(天拝園)にはアジサイが群生しており、遊歩道が整備されている。

妙法生寺の先から清澄寺までダートのハイキング道があり、そこを通る予定だったが、
ゲートが狭くて自転車は入れない。
仕方ないので清澄寺へ行くのはあきらめ、舗装路を走ることにした。

道幅が比較的広く、ずっと下りで快適だが、人はもちろん不思議なことに車が一台も通らない。
路面自体はきれいだが、ところどころ落石のため石ころが落ちている。
道の最初に通行止めの表示があったような気もしてきた。
もしこの先通行不能だったら、今快調に下っている道を再度登る羽目に陥るため、次第に不安になる。

10分以上下ったところで、散歩中と思われる一人のおじさんとすれ違ったので、
これは大丈夫かなと思ったが、以後再び人や車に出会わず、道もいつしか狭くなった。
さらに進むと遠方に海が見え♪、ようやく下界(安房天津)に出ることができた。

付近の海岸を散策した後、房総半島を縦断するため長狭街道を走る。
周囲は小山と緑のじゅうたんのような田んぼののどかな風景が続く。

安国寺付近から道をそれ、大山千枚田を目指す。
途中には急坂があり、私の心肺機能とこの暑さでは走行不能なので押して歩くが、それでもきつい。
腕から汗がしたたり落ち、手に汗がつくため(手袋をはめてないので)、グリップを握ると滑る。

道は途中からダートになり、薄暗い林を越えるとようやく視界が開けた。
集落が点在しており、小規模な棚田が広がっている。

やがて道は下りになり、ようやく大山千枚田が現われた。
傾斜面には細長く区切られた緑の田んぼがびっしりと広がっている。200枚ほどあるだろうか。

なお、本コースは首記ウォーキング用ガイドブックに従ったが、
大山千枚田だけを目標とする場合は別のルートをとった方が距離も短く、道も整備されている。

長狭街道に戻り、再び内房を目指して走る。
今日は西風が強く逆風だ。まあ速乾シャツの汗が蒸発するには都合がよいが。
次第に山がちになり、小さな峠を2つ越えると下りになり、やがて保田に到着。

海岸沿いを北上し、浜金谷に向かう。
途中2つほど歩道がついていないトンネルがあり、大型ダンプが通過するため危険だ。
2つ目のトンネルは、トンネルの外の海岸側に一部ダートの迂回路があり、
そこを通ればトンネルを通過せずに済んだ。
1つ目のトンネルにもトンネルの外に迂回路があったかも知れない。

浜金谷は三浦半島の久里浜と東京湾フェリーで35分で結ばれている。
自転車を置き、ロープウェイで鋸山の頂上に向かう。
頂上に到着したのが4時5分頃だが、下りのロープウェイの最終が5時なので、
滞在時間は1時間弱しかなく、乗り遅れたら大変だ。

展望台でバシバシ写真を撮影した後、坂を大急ぎで下り、再び階段を登って地獄のぞきに到着。
高所恐怖症だが、取材時間がないのでちゅうちょせず先端まで行き、そそくさと写真を撮影する。

この時点で残り時間は30分しかないので焦り、大急ぎで階段を下って大仏に到着。
大仏の高さは約30mで日本一だそうだ。
残り20分、階段を何度も休憩しながら登り、
汗びっしょりになって10分前にようやくロープウェイの駅に到着した。

下界に戻り、海岸に出て夕日の写真を撮影する。日没まで1時間近く待った。
途中で食べたラーメン店の人の話では、
夕日は空気の澄んでいる秋から冬にかけてがきれいで、富士山も見えるそうだ。
今日も一応富士山が見えていたが、途中から雲海の向こうに隠れてしまった。

浜金谷駅で自転車をたたむが、ちょうど電車が出たばかりで、次の電車まで一時間近く待たされた。

養老渓谷から麻綿原へ向かう林道。
鹿が出るそうだが、山中で犬に遭遇するのも怖い(>_<)。
苔むした防護壁
突然道の両側にあじさいが出現!
妙法生寺
寺の周囲の天拝園のアジサイ
天拝園の頂上付近からの眺望。
予定外の林道を通る。
道はきれいだが、車も人も全然通らないので
下界に降りられるか不安になる。
ようやく前方に海が見えてきた。
安房天津付近の海岸
鴨川シーワールド方面の展望
田んぼを通り抜ける風が涼しいが、逆風(>_<)。
まるで緑のじゅうたんのようだ。
千枚田へ向かう山道。
この後激坂が続く。
大田代の集落。銀色の屋根の家が目に付く。
千枚田(1)
千枚田(2)
千枚田(3)

大山千枚田付近の航空写真(ここから転載)。

拡大写真。左中央に写っているのは民家。

拡大写真。まるで等高線だ。
保田の海岸から館山方面を望む。
三浦半島にも同じような岩があった。
(ツーリング記録No.13の下から3番目の写真)
走行中、ペダルが段差にあたって破損したが
このまま走行できた。
脱着式ペダルなので予備を1つ携帯している。
鋸山山頂から、浜金谷と三浦半島を望む。
保田から館山方面の眺望。
地獄のぞき。
ライオンの顔に似ているような気がする。
地獄のぞきの先端部。
先端から下を撮影したら、白いものが写っていた。
岩が光線の加減で白っぽく見えているだけだと思うが。
高さ日本一の大仏
浜金谷の漁港から鋸山を望む。
東京湾の夕暮れ。対岸は三浦半島。
日没後もしぶとくシャッターチャンスを待つ。

次のレポートへ  ツーリングの記録へ  ホームへ 自転車紹介へ プロフィールへ リンクへ