群馬藤岡〜神流湖〜恐竜の足跡〜不二洞〜塩の沢峠(標高1040m)〜下仁田(走行距離105km)
参考資料:自転車コースガイド関東エリア(アテネ書房) P80
一週間ほど前から風邪をひき、痰のからんだ咳や鼻水が出て体調が悪い。
しかし今の時期は日が長いので、長時間かかるコースを消化しておきたい。
ということで、群馬県の塩の沢峠に行くことにした。
通常の峠越えコースではコース半ばに峠を越えるが、このコースは峠までの距離が長く、
コース終盤に峠を越えるため、時間配分を誤ると峠越えの最中に暗くなってしまう可能性がある。
高崎から八高線に乗り換える。八高線は3番ホームだが、ホームに下りたら右が2番ホーム、
左が4番ホームで3ホームが見当たらない。駅員に聞いたらホームの先に3番ホームがあるとのこと。
八高線はディーゼルの単線で、駅に到着してドアを開閉するときは自分でボタンを押す必要がある。
群馬藤岡で下車。ここから神流川沿いに70kmほど遡り、ようやく塩の沢峠に至る。
しばらく県道の単調な道を進む。きょうは風景が霞んでいる。
鬼石町に入ってようやく神流川が姿を現す。
このあたりは三波石という緑がかった石の産地で、石屋さんが目に付く。
譲原石器時代住居跡を見学した後、寄り道して神流川沿いの
三波石峡に行くことにした。
三波石峡に入ったとたん、傍らの坂から犬が現れ、吠えながら追いかけてきた(>_<)ため、
200m位全力で走り、何とか振り切ることができた。
もし飼い犬で追いかける習性があるなら、ちゃんとつないでおいて欲しいものだ。
ここで1つ問題が発覚した。手元の地図によると、この道の先に
下久保ダムがあり、
そこで行き止まりになっている。
つまり、戻るためには先ほど犬に遭遇した個所を通過する必要があり、
手くずね引いて待ち構えているであろう犬の餌食になってしまう。
とりあえずダムまで行ってみると、ダムから上に登る道があった。
「坂がきついので車で登るのは不可」との立て札があったが、
犬に食われるよりはマシなので、自転車を押して急坂を登った。
20m位押しては休みを繰り返し、200mほど登ってようやく元の国道に出ることができた。
神流湖を左に見ながらアップダウンのある道を進む。
やがて湖は終わり、万場町、中里町へと川沿いを進んでいく。
中里村で脇道に入り、登り坂を3kmほど進むと
恐竜の足跡の崖がある。
元の道に戻り、
恐竜センターを越え、上野村に入る。
十数年前、日航機が御巣鷹山に墜落した、あの村だ。
ふと山の上を見上げると、かなり高いところに吊り橋のような橋がかかっているが何だろうか。
この村には不二洞という関東一の規模の鍾乳洞があるので、
閉所恐怖症(>_<)で本当は行きたくないが、取材なので仕方なしに行くことにした。
脇道にそれ、2kmほど進むと不二洞に至る。
この道はかなりの激坂で、ことによると奥多摩の和田峠に匹敵するかもしれない。
手袋を持ってきていなかったので、ハンドルが汗で滑り不快だ。
ようやく駐車場に到達。すると先ほど下から見えた吊り橋があった。
上野スカイブリッジ(天空回廊)と呼ぶらしい。不二洞鍾乳洞はこの先だ。
鍾乳洞がこんなに高い所にあるとは思わなかった。道理で坂がきつかったわけだ。
高所恐怖症(>_<)だが折角なので一応吊り橋を渡る。
駐車場から山道を350mほど登り、さらにトンネルを200mほど登り、螺旋階段を40mほど登ると
不二洞だ。
順路の案内が整備されており、また洞内の名所に到達すると自動的に案内のテープが
聞こえてきて分かりやすい。
ところで今までデジカメで写真を撮影すると、ときどき白いモヤモヤした物が写ることがあったが、
失敗作ということでHPには掲載しなかった。
今回洞窟内で撮影した写真中にも、白いものが写っている写真が数枚あったので、1枚だけ掲載することにした。
国道299号線に戻り先を急ぐ。国道沿いに旧道が残っており、風情のある旧道を走った。
午後4時頃ようやく峠に登る道に到着。こんなに遅い時間に登り始めるのは初めてだ。
国民宿舎のある
塩の沢温泉を過ぎるとヘアピンカーブが続くが、勾配はそれほどきつくない。
もうそろそろ頂上かと何度も裏切られた後、ようやく5時過ぎに頂上のトンネルに到着。
この時間にパンクするとまずいなと思いつつ下り始め、南牧村を経て下仁田町に到着。
南牧村付近で、大きい横長の2階建てで、色はこげ茶色、2階に手すりがついた昔風の家々が目に付いた。
下仁田から上新電鉄で高崎まで戻る。カラフルな車体の2両編成のワンマンカーだ。
大部分の駅は無人駅で、そのときは一番先頭のドアしか開かず、
運転手が運転室から出て改札を行なうので大変だ。
高崎から乗り換え、帰京した。
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高崎駅にて。
八高線の3番ホームはホームの奥にあった。 |
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八高線車内。一方が1人掛け、他方が2人掛けの椅子。
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妙な形の山。日本のピラミッドか!? |
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「オートバイではヘルメット着用」と書いてある。
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譲原原始時代住居跡 |
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水のきれいな神流川を遡る。 |
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丸岩 |
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道路沿いの岩 |
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中里村に到着。 |
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ここの解説によると、上の2つの穴と、
左下から右上に伸びるモヤモヤした部分が
恐竜の足跡だとか。 |
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小さな中里村役場。 |
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次第に山深くなる。 |
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上野村役場付近。 |
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上野スカイブリッジ(天空回廊) |
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遠方から見た上野スカイブリッジ |
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スカイブリッジからの眺め。
下の道から激坂を登ってここまで来た。 |
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不二洞(1) |
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不二洞(2) |
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不二洞(3) |
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不二洞(4)
これが問題の、白いモヤモヤしたものが写った写真。
(クリックすると大きくなります。) |
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旧道沿いの集落。 |
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廃屋も。 |
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午後4時、塩の沢峠に登り始める。 |
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峠の頂上にあるトンネル。 |
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峠の向こう側の展望。 |
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南米のピラミッドを想わせる石積みの防護壁。 |
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山奥の集落。 |
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妙な形の山影。 |
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上の民家に行くにはこの激坂を登る必要がある。 |
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この付近はこんにゃくの産地らしい。 |
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下仁田の青岩公園 |
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カラフルな上信電鉄。 |
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