静岡〜清笹峠(標高約650m)〜宇嶺の滝〜牧之原公園〜川越遺跡〜蓬莱橋〜島田(走行距離95km)
参考資料:自転車コースガイド 続関東エリア(アテネ書房) P122



ゴールデンウィークで、静岡市の実家に折りたたみを持って帰省したついでに、
茶摘の季節ということで静岡付近の茶畑を走ることにした。

高校まで静岡に住んでいたが、もちろんその頃は自転車は通学に使うだけで全く関心がなく、
今回自分の生まれ育った街をデジカメで取材?しながら自転車で走るというのも感慨深い。

安倍川餅で有名な安倍川の支流、藁科(わらしな)川を遡る。
途中、木枯ノ森(川の中にある島)に立寄る。
ここは小学生の頃、町内の子供会のキャンプで来た覚えがある。

周囲は次第に山がちになり、ところどころ茶畑が点在している。
茶畑は普通の畑のように平地にもあるが、どちらかというと山腹の方が多いようだ。
5月は茶摘のシーズンで、茶畑で茶摘作業をしている人の姿がちらほら見える。
また小規模な製茶工場が点在しており、通過するとお茶のいい匂いがする事もある。

道端の停留所名を見て、高校のとき、その辺りから自転車で通学していた同級生が
何人かいたことを思い出す。
サイクルコンピュータの走行距離から判断すると、片道20km位を通っていたのではないか。

建設中の大規模な橋があったので看板を見ると、第二東名の橋脚であった。
第二東名という言葉は昨年初めて知ったが、いつごろ完成するのか?

途中から藁科川と分かれ、支流の黒俣川、さらに黒沢川と遡り、流れは次第に細くなってゆく。
黒沢川ぞいを走る県道32号線は東海自然歩道のコースになっているらしい。
(注)県道32号は通行止の看板が出ていたので、行かれる方は注意のこと(写真参照)。

ときどき思い出したように小規模な集落が現れる。
峠の手前の最後の集落?付近の丘に黒俣の大イチョウと称する巨木が生えていた。

最後の集落を過ぎると次第に坂が急になる。
この日は快晴で汗ばむような陽気のため、峠越えはややきつい。
しかし高度が増すにつれて多少気温が低下し、また風も吹いている。
さらに周囲が林で日陰が多いため、何とか走行できた。
しかし今年のツーリングで初めて、汗で前腕に塩が吹いた。

やがて清笹峠に到着。
ここから一気に下りだ、と喜んで走り出したのもつかの間、また登りになった(>_<)。
そして再び下りの後に登り。結局ピークが3回あった。

途中、宇嶺(うとうげ)の滝に立寄る。
道路脇にトイレと駐車場があったが、滝の入り口はそこから道を300m位下ったところにあるので、
滝の入り口まで自転車で走った方がよい。
自転車を置いて急な歩道を数十m下ると滝壷と同じ高さになる。しかし帰りの登りはつらい(>_<)。

さらに進むと今度は鼻崎の大杉と称する巨木が生えていた。
ここから先はずっと下り。大井川の支流である大久保川、伊久美川を下っていく。

しばらく進むと大井川に合流し、県道64号線を下る(途中に登り坂がある)。
ゴールデンウィークのせいか車の量が結構多い。
大井神社付近で、大井川の堤防に行ってみると、
堤防沿いに車がほとんど通っていない道を発見したので、以後その道を走る。

途中で堤防沿いの道はいったんとぎれ、再び県道64号を走るが、
少し進むと堤防沿いに赤い色のサイクリングロードのような道を発見。
しかし県道からその道に至る入り口がなかなか見つからず、1km位走ってやっと入り口を発見した。

この赤い色の道は、荒川河川敷の道路のようにかなり広い道(写真参照)なので、
災害時の物資輸送用の道かもしれない。
建設中の橋(これも第二東名の橋と思われる?)付近から、
後述する蓬莱橋までは続いているのを確認したが、その先どこまで続いているかは不明。
(注)その後調べたところ、ここここのHPに紹介されていた。マラソンコースのようだ。

島田から大井川橋を渡って対岸の金谷へ。さらに牧之原台地を登って牧の原公園に行く。
ここからは金谷、島田の町並みと、間に横たわる大井川、さらには焼津方面まで見渡せる。
天気によっては富士山も見えるようだが、今日は遠方が霞んでいて見ることはできなかった。

牧之原台地はご存知のようにお茶の産地として有名だ。
牧の原公園に併設するお茶の郷に立寄って台地上に広がる茶畑を眺めた後、
再び大井川を渡って島田に戻る。

島田金谷は東海道五十三次の宿場町で、その間を流れる大井川は
「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と言われた難所である。
それに関連する大井川川越遺跡を速攻で見学する。

少し下流に、木造では世界最長(897m)でギネスブックにも掲載されているという蓬莱橋がかかっている。
時速15km以下なら自転車でも走行可能(70円)なので、話の種に走ることにした。

橋は結構高い位置にあり、橋の下は河川敷で大部分は水がないが一部流量が多く流れの速い個所がある。
橋の幅は2.7m、手すりは高さ30cm位程度しかない。
この日は強い横風が吹いており、ときどき吹き飛ばされそうになる(>_<)。

観光客が30人位橋を渡っていたが、よく見ると皆徒歩で、自転車はいない。
自転車で走行すると板がミシミシと鳴る部分があり、先を歩く観光客が何事かと皆振り返るが、
平然を装って(^^;)何とか橋を往復した。

最後に大井川に沈む夕日の写真を撮影。
先日の霞ヶ浦では夕日がオレンジ色にならなかったが、今回は何とかオレンジ色に変わった。
帰りは島田から東京まで輪行した。

静岡市西部を流れる安倍川。
木枯ノ森。
和菓子(抹茶ロール?)を連想させる茶畑。
建設中の第二東名の橋。
のどかな風景が続く。
山のかなり上まで茶畑がある。
次第に川幅が狭くなる。
洗濯物ではなくて、鯉のぼりでした(^^;)。
製茶工場。
県道32号線は5月7日(今日は5月5日)から
時間帯通行止になるらしい。
自転車は走行できるかどうか不明。
真夏を思わせる陽気。
次第に高度が上がっていく。
黒俣の大イチョウ
摘んだ茶の運搬?に使うモノレールのような台車。
線路が茶畑に向かっている。
清笹峠。
しかしこの先にも登りが2回あった。
峠の向こう側の展望。
木漏れ日の中を進む。
宇嶺の滝
茶畑の上からの眺望
鼻崎の大杉
規則正しい茶畑
普通は茶畑の断面は半円だが、
ここは断面が四角。
大井川の流れ
大井川にも洗濯物、もとい鯉のぼりが。
大井川沿いの赤いサイクリングロード?の開始地点。
右が大井川、遠方の丘は牧之原台地。
旧東海道。先に進むと金谷宿。
手前は大井川の堤防。
牧之原台地の上にある牧の原公園から見た
金谷の町並と大井川。
橋の上あたりに富士山が見えるはずだが
残念ながら見えなかった。
牧之原台地上に広がる茶畑(1)
牧之原台地上に広がる茶畑(2)
島田宿大井川川越遺跡の復元された江戸時代の町並み。
世界一長い(897m)木製歩道橋として
ギネスブックに掲載されている蓬莱橋。
大井川の夕暮れ

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