横須賀〜逸見浄水場〜横須賀水道路〜半原水源地〜宮ヶ瀬湖〜下溝(走行距離不明)
参考資料:横須賀市水道局の地図

(注) 以下の地図で青が横須賀水道路、緑はその他の道を示す。
ただし道が走行できずに迂回した部分があるので、実際に走った道はやや異なる。


先日、藤沢市北部の地図を見ていたら、小田急線の善行と六会日大前の間を、
横須賀水道路(すいどうみち)と称する直線道路が斜めに横切っていることに気がついた(下図参照)。
検索エンジンで調べたところ、この道に関するHPを発見した。
それによると、旧海軍が愛川町の半原から横須賀市の逸見(へみ)浄水場まで引いた
水道管上の道を横須賀水道路と呼ぶとのこと。
さらにこのHPには、この道を自転車で走った記録も掲載されていた。

(注)その後、この道に関するレポートをHPに掲載しているKimさんから当掲示板に投稿いただいた。
またその後、横須賀水道路について記載されたサイト(ここここ)を発見した。

そこで今回は、横須賀水道路を横須賀から愛川町の取水口まで遡ることにした。
しかしHPの記述だけでは経路が不明な区間があったため、
さらに検索エンジンで調べたところ、横須賀市水道局のHPを発見した。
そこで水道路の経路に関する資料があれば送付して欲しいとお願いしたところ、快く地図を送っていただいた。
(この場をお借りしてお礼申し上げます

さて、例によって東京駅4時55分始発の横須賀線で横須賀駅まで輪行。
横須賀本港には軍艦?が停泊している。

坂を登り逸見(へみ)浄水場に到着。ここが横須賀水道路の最終地点で、
ここで浄水された水が横須賀市の各家庭に配水される。
ここから愛川町にある取水口まで、横須賀水道路を遡る。

まず車の多い国道16号に沿って走り、田浦から逗子市に入る。
田浦と逗子の間のトンネルは水道管専用で通行できないため、迂回する。

水道管は地中に埋まっているため、水道路を走っているという実感がないが、
川を横切る際に太い水道管が現れる。

逗子、鎌倉間の戸越トンネルも、脇に水道管専用のトンネルがあった。
鎌倉で一応由比ガ浜と大仏を撮影した後、藤沢市に入る。
このあたりは丘陵地でアップダウンが多い。

小田急江ノ島線を越えたあたりから、周囲に畑が広がり、道は部分的にダートとなる。
日大生物資源科学部のキャンパス、桐原工業団地を過ぎ、
やがて水道路はいすゞ自動車の構内に入っていく。中に入れないため迂回する。

道はダートと舗装道を繰り返す。周囲には畑や林が多い。
やがて新幹線の下をくぐり、東名高速の上を渡る。

海老名市で小田急、相模鉄道、JR相模線を越えるが、
踏切がないため迂回しなければならず、道を見失いがちになる。
またこの付近は道が農道のようになっていて分かりにくい個所がある。

相模川は水道管専用の鉄橋で渡るので、ここも大きく迂回。
厚木市に入ると水道路は舗装された一般道となり走りやすくなる。
周囲は住宅が続き、次第に丹沢の山々が近づいてくる。

やがて愛川町に入る。中津工業団地付近では「水道みち」という道路標識を見つけた。
「水道坂」という見通しがよい坂を下ると田園地帯になる。

道は中津川沿いを遡っていき、次第に周囲は山がちになる。
ツーリングレポート(No.9)で、同じ日に4回連続パンクしたのを覚えている方もいるかもしれないが、
そのとき峠で空気入れが壊れてパンク修理不能になり、
パンクしたまま峠(半原越)を下ったのが実はこの付近だ。

さらに走ると半原水源地に到達。周囲は結構住宅が多い。
水源地施設からさらに上流に行くと取水口の施設があるが、立入禁止で見ることはできない。
そこで川の対岸から上流に行き、自転車を置いて川沿いを進むと取水口が見えた。。
ここで取水した水が横須賀水道路下の水道管を伝ってはるばる横須賀市まで流れるわけだ。

一般道に戻ってさらに上流に進み、宮ヶ瀬ダムに到着。
ダムは間近に見るとなかなかの迫力で、またダムの上から宮ヶ瀬湖や下流の眺望も良い。
なお、ダムの上に上がるには、エレベーター(無料)と、小型ケーブルカー(往復300円)がある。

ここからは鉄道の駅はいずれも遠い。
元来た道を相模線の下溝まで戻り、駅前の食堂でラーメンと餃子(結構うまかった)をつまみに
ビールを飲んだ後、輪行した。

横須賀水道路の道路状況についてまとめる。
道の大部分は舗装されているが、一部(5%位か)ダートがある。
また川、鉄道、工場などを越えるときに道がとぎれたり、道はあっても走行不能な場所がある。
このような場合は迂回する必要があるが、迂回先で道を見失いそうになることもある。

道を走っていてももちろん水道管は見えず、川を渡るときにのみ水道管が現れる。
サイクリングロードのように明確な道ではないので、道が間違っていないか不安になることもあるが、
横須賀市水道局の看板、例えば「ここは横須賀市水道局の敷地なので立入禁止」や、
「地面に水道管が埋まっているのでxxトン以上の車両は走行禁止」など見かけると、
道が正しいことを確認できてほっとする。
ちなみに厚木など他の市域にある看板も横須賀市水道局と表記されている。
また水道路という名のバス停名や交差点名、水道みちという道路標識、水道坂の標識などもあった。
横須賀本港に浮かぶ軍艦?
ここで一曲(←音が出ます。)
(注)navyblue429さんより、以下のコメントが寄せられました。
いつも有難うございますm(.__.)m。
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一番手前に見えるのは、イージス艦の「きりしま」で
その向こう側、色の違った船は、南極観測艦の「しらせ」です。 
逸見(へみ)浄水場。
左はテロ警戒の看板。右上は監視カメラ。
高台にある浄水場から横須賀本港方面へ下る坂。
ここから愛川町まで水道管が続いている。
横須賀、逗子間はトンネル内を通過する。
川を横切るときだけ水道管は姿を現す。
水道管が道の下を通っている様子がよく分かる。
そのものズバリの名前の床屋さん。
逗子、鎌倉間の名越トンネルも専用のトンネルで越える。
鎌倉市の中心を流れる滑川を渡る水道管。
由比ガ浜から稲村ガ崎方面の眺望。
江ノ電の新しい車両。由比ガ浜駅にて。
鎌倉の大仏(言うまでもないが^^;)
柏尾川を渡る水道管。
藤沢市北部はアップダウンが多い。
\_/に傾斜した_部分を横切るのは境川。
境川を渡る水道管。
左は境川のサイクリングロード。
何度もアップダウンが現れる(>_<)
小田急江ノ島線を越えたあたりから畑が広がり、
ダート部分がときどき現れる。
(本当に水道管が埋まっているのかやや不安)
川を横切るところで水道管が現れるので、
コースが間違っていないことを確認できる。
写真は引地川。
水道路はいすゞ自動車構内に入っていく。
畑や林の中を行く水道路。
新幹線の下をくぐる。
目久尻川を渡る。左の道はサイクリングロードか?

東名高速道路上を通過する。
ただし水道管は確認できなかった。

右下から左上(相模川)に向かう直線が水道路(ここから転載)。
海老名市付近。道が不鮮明なので正しいかどうか不安になる。

相模川を専用の鉄橋で渡る水道管。
厚木市に入ると、住宅街の中の舗装された道となる。
中津工業団地では立派な広い道になる。

愛川町付近の坂。水道坂という案内板があった。
(帰りはこの坂を登るはめになった。)
次第に山が迫ってくる。
中津川を渡り、久しぶりに水道管が姿を現す。
中津川沿いの道を遡る。
愛川町半原の町並み。
左は半原水源地の施設。
この先の左側に取水口がある。
半原水源地の施設
中央の向こうに見えるこげ茶色の部分が取水口。
ここで取水した水が水道管の中を伝って横須賀まで運ばれる。
なかなかの迫力の宮ヶ瀬ダム。
右の建物は発電所。
ダムの上から宮ヶ瀬湖方面を見る。
ダムの上から下流の眺望。
ダムの真下を見るとこんな感じ(>_<)。
相模原市下溝付近の「八景の棚」から見た相模川。

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