上野原〜厳道峠(標高780m)〜道志みち〜相模湖(走行距離45km)
参考資料:東京近郊サイクリングコースガイド東京西部編(山と渓谷社) P54



今年になってからまだ峠という名称がついた所には行っていない。
この時期、積雪や凍結の状態が気になるが、Yahooの掲示板で峠に行ったという投稿を
何度か目にしたので、現地視察してみようと厳道峠(がんどうとうげ)に行くことにした。

中央線で輪行。高尾を過ぎたあたりから線路際に雪が見られるようになった。
上野原で下車し、秋山村方面に南下する。

風もなく快晴。適度な登りで汗をかくため、午前中は長袖の速乾シャツ1枚のみでOKだった。
里山の雰囲気が漂う落合の集落を過ぎると、随道(トンネル)を2ヶ所通過する。
随道とトンネルという用語には何か違いがあるのだろうか?

秋山温泉を過ぎ、川伝いに厳道峠への道を進む。
安寺沢集落付近に、郷倉と呼ばれる江戸時代の年貢米備蓄のための倉が残っている。
ガイドブックによると、この付近には炭焼き小屋も残っているはずだが見つからず、
一度戻って探したがやはり見つからなかった。

厳道峠手前の最後の集落(戸数2戸程度)には、
食料品を満載した移動スーパーの軽トラックが止まっていた。
各集落を巡回するのだろう。
この集落を過ぎると林道が始まる。
林道の案内板に「冬季走行禁止」となっていたのが少々気になったが、意を決して走り始める。

当初、雪は道の両脇に残っている程度だったが、
林で日陰になっている部分は道に雪が積もっていて走行できなくなった。
仕方ないので下車して、車のわだち跡に自転車を置いて押すことにした。

次第に雪が深くなり、峠の手前2kmほどはほとんど走行できなくなった。
また車のわだち跡も、当初は路面が見えていたが、
しだいに雪がつまってきて車輪が転がらなくなった。
歩行している2つのわだち跡の間も、歩くたびに5cm位雪が陥没するため、
登りということもあり前進が困難になってきた。

100m位ごとに休み休み進み、ようやく頂上に到達。
峠を少し下ったところで、道志村の山々の間から、雲がかかった富士山を見ることができた。
今回の教訓として、冬の間は、少なくとも今回のように交通量の少ない峠は、
除雪されていないため峠越えは無理だということが分かった。

峠の先で道が左右に分かれていて、ガイドブックには右の道しか載っておらず
どちらに行くか迷ったが、結局ガイドブックに従って右の道を進んだ。
(注)後から分かった情報では、左の道は舗装されているそうです。
この道はすぐに未舗装になるが、相変わらず積雪のため押して下る。
ヘアピンカーブではわだちの跡がはっきりせず凍結している個所があり、
1歩間違うと滑って自転車とともに谷底に転落する危険があるので、少しずつ慎重に下った。
途中から簡易舗装になり雪もなくなったが、かなりの激坂のため、ブレーキ全開で慎重に降りた。

ふもとに到達し、道志みちを津久井町方面に向かう。
途中、つり橋があり、余興で渡ろうと思ったが(勿論徒歩で)、
少し渡っただけで上下に揺れはじめ、
揺れがなかなか止まらないので、高所恐怖症の私は渡るのを断念した。
(私の体重がつり橋の固有振動と共鳴していると思われる。)

道志みちは下り基調かと思ったが、谷が険しいため道の高さが一定でなく、
アップダウンを何度も繰り返した。

津久井町に入り県道76号線を北上する。
藤野の手前で右に折れ、勝瀬橋を渡って甲州街道(国道20号線)に出る。
この道は交通量が激しく危険である。
以前走行したとき発見した「日本一まずい手打ラーメン関所」に立ち寄る。

店内には、徳川将軍15代全員の肖像画、手裏剣、十手、槍、鎌、鉄砲の弾などの武具類、
陣笠、罪人につける足かせなどが展示してある。
客には一人一人水の入ったペットボトルが支給される。
またポケットティッシュがたくさん置いてあった。
ラーメンは、ふつうのラーメンの他に辛い地獄ラーメン。
筆者は辛いものが好きなので地獄ラーメンの一丁目を注文。
麺は手打ちなので太さが不ぞろいな扁平麺。やや縮れており、辛いスープがよく絡む。
野菜が載っていて量も多かった。

帰りは相模湖駅から輪行。
すぐに来た中央特快(特別快速)で、東京駅まで乗り換えなしで帰ることができた。

崖崩れか、それとも単なる補強工事?
のんびりした里山を走る
秋山温泉
水路用のトンネルにもトンネルの名称が
江戸時代に物資を蓄えた安寺沢の郷倉
厳道峠手前の最後の集落。
写真では分かりにくいが、
写真中央に移動スーパーの軽トラックが止まっている。
林道に入ると次第に雪が・・・
雪がなくて走行できる個所もあるが・・・
最後はこんな状態に・・・(>_<)
厳道峠手前の風景
厳道峠の頂上。
雪が深いため左の石碑に到達できず。
峠の向こう側。
雲のかかった霊峰富士の姿が見えた。
下りのダート。崖から崩れた石ころがころがっている。
道志川にかかるつり橋。
高所恐怖症のため、足がすくんでここから先には進めず(>_<)。

勝瀬橋からの相模湖

相模湖(ここから転載)。
相模湖付近の「日本一まずい手打ラーメン関所」
入口には天狗のお面が

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