乗鞍高原〜畳平〜魔王岳〜乗鞍高原〜番所大滝〜沢渡温泉(泊)
参考資料:自転車コースガイド 信州エリア(アテネ書房) P120
本日は青(往復)と緑の部分を走り、翌日黄色の部分を走った。


信州の乗鞍で、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍という
ヒルクライムの大会が毎年8月に行なわれている。
シンザカヤさんがこのレース出場の下見のためこのコースを走りに行くと聞き、
それに便乗することにした(^^)v。
なお、シンザカヤさんのレポートはこちらを参照のこと。

朝5時半に永代橋で待ち合わせ。
シンザカヤさん夫妻と、Aさん、Sさんが乗った車に同乗させていただく

中央高速、長野自動車道を通って松本へ、
さらに国道158号線、県道84号線を通って、大会の出発点である乗鞍高原の駐車場に到着。
国道158号の後半にはトンネルがたくさんあり、交通量が多くて道も狭く、しかも登りである。
内部で2方向に分岐しているトンネルもある。
首記コースガイドではこの道も自転車で走ることになっているが、やめた方がよいと思う。

東京で事故による渋滞に巻き込まれたり、途中で食事を取ったりしたため、スタートは11時になった。
このコースは、22kmの距離を標高1400mから2700mまで登る。

ロードのシンザカヤさんたちはアッと言う間に見えなくなった。
初めのうち坂は結構急で、一番軽いギアで、呼吸が乱れない時速6km程度の超低速でゆっくり走る。
距離計を見るとやっと1km、これをあと21回か(>_<)、
やっと2km、これをあと10回だなどと考えながら走る。

途中から傾斜はやや緩やかになり、部分的に多少重いギアを使う。
今日は平日だが、バスや乗用車、ツーリングのバイクが結構通る。
ここまで曇天で周囲は霞んでいたが、雲の切れ間から日が射し始めた。

途中15km付近で急坂のヘアピンカーブが連続し始める。
浅い溝のパターンが入った簡易舗装の部分で、勾配の急なカーブの内側が登れず、
外側にふくらむと車がきたとき危険なので、結局2,3回、10mほど押して歩いた。

やがて森林限界となり、周囲から高い樹木はなくなり、低い植物や岩がごろごろする荒地となる。
岩の間に小さい雪渓が点在する。
このあたりからは頂上付近までの道が確認できる。

すでに頂上に到達して降りてくるシンザカヤさんたちとすれ違う。
これから乗鞍高原まで下ったのち、温泉に入って日帰りで帰るとのこと。

やがて大雪渓を通過。夏スキーをしている人たちが20人ほどいた。
下界は晴れているが、大雪渓から頂上付近にかけて霧が出てきて天候が悪くなり始めた。

大雪渓を過ぎると、周囲は下界からずっと見えていた茶色の岩場になる。
しだいに風が強くなってきた。もう一息だ。
しかし坂の傾斜はさほどでもないのに、一番軽いギアでも息が切れる。
高度が高く空気が薄いせいかもしれない。

頻繁に休憩を取りながら進み、3時頃ようやくゴールの畳平に到着。
ここにはバスターミナルや山荘などの施設があり、車で行ける日本最高地点だそうだ。
結局4時間かかってしまった。途中写真撮影などをせずに真面目に登ったとしても3時間以上かかると思う。
昨年の大会で、ギアなしのママチャリで1時間半で登った人がいるらしいが、とても信じられない。

ここ畳平(2702m)から乗鞍岳の頂上である剣ヶ峰(3026m)まで歩くと往復3時間弱かかるようだが、
畳平の周辺にも魔王岳(2763m)など標高差が低く短時間で登れる山や、お花畑などの散策路がある。
自転車を置いてとりあえず魔王岳に登ることにした。標高差わずか62mだが、
はやり空気が薄いせいか息が切れ、10m位進んでは休憩し、やっとのことで頂上に到着。
しかし霧で周囲の展望が悪く、遠くの景色はほとんど見えなかった。

そろそろ時間がなくなってきたので、往路と同じコースを下る。
同じコースなのに帰りは交通量が少なく、快適なダウンヒルが楽しめた。

やがて出発点の乗鞍高原に到着。この付近にもいろいろ見どころがある。
乗鞍高原観光案内所に行くとちょうど5時、閉まる直前に、付近の詳細なマップをもらうことができた。
マップに従いサイクリングロードを走る。木立の中を走る雰囲気のよい道だ。
コースは平坦でなく、川の下流から上流方向に走る場合は傾斜が少々きついかもしれない。

サイクリングロードを離れ、県道沿いの番所大滝に立寄る。
右側の遊歩道を50mほど下ると滝の下に到着(なお、左側の遊歩道は滝の上に至る)。
豪快に音をたてて流れ落ちる滝で、水しぶきがすごい。

梓湖まで下り、分岐から国道158号を上流に向かう。途中、長く、路面の悪いトンネルがあった。
やがて梓川沿いの沢渡(さわんど)温泉に到着し、ここで一泊。
温泉に入り、今日の疲れをいやした。

途中の休憩所にて。
車の屋根に3台、後部に分解した1台と
筆者の折り畳みが積まれている。
出発点の乗鞍高原の駐車場。
ここから、後方右側の山の頂上付近まで走る。
いざ出発。一番右が筆者。
最初のうち結構傾斜のきつい登りが続く。
ようやく下界が見えてきた。
山の上の茶色い部分の裏側が終点。
次第に高度を増していく。
急坂の続く位ヶ原山荘付近。
しだいに茶色い部分が近づいてくる。
ヘアピンカーブの連続。
森林限界を超えると低い植物ばかりの岩場になる。
小さい雪渓が点在する。
下ってきたシンザカヤさんに撮影してもらう。
(普段は左側を走っているが、撮影用に右側を走った。)
次第に霧がかかってきた。
雪渓から流れる小川。
大雪渓では夏スキーを楽しむ人がいた。
大雪渓の遠望。
上記写真の左側の草原。
下から見えていた茶色い部分に到着。
このあたりから、傾斜はそれほどでもないのに
息が乱れてきた。
茶色の部分からの下界の眺望。

ようやく畳平に到着。中央の池は鶴ヶ池。

ところどころ白っぽい部分が雪渓(ここから転載)。
上記写真右側の魔王岳に登る途中の下界(畳平)の眺め。
霧が高速で移動している。
空気が薄いせいか、階段を少し登るだけで息がきれる。
魔王岳の頂上が見えてきた。
ここが頂上。
帰路の途中、下界は晴れている。
黒い部分は雲の影。
帰りはずっと下りで快適。
乗鞍高原に戻り、大曲池を散策。
後方の乗鞍岳は逆光でよく見えない。
乗鞍高原のサイクリングロード。
雰囲気のよい道だ。
豪快な番所大滝。
ここまで水しぶきが飛んでくる。

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